うこ-さべん【右顧左眄】
右を見たり左を見たりして、ためらい迷うこと。また、まわりの情勢や周囲の思惑・意見を気にして、なかなか決断できないでいること。▽「顧」は気にかけて振り返る、気になって見る意。「眄」は気にかけて流し目でちらりと見ること。「左眄右顧さべんうこ」ともいう。
こぎ-しゅんじゅん【狐疑逡巡】
きつねが疑い深いように、なかなか決心がつかず、ぐずぐずしていること。優柔不断なさま。▽「逡巡」は後ずさりする、ためらいぐずぐずすること。「巡」は「循」とも書く。
しゅそ-りょうたん【首鼠両端】
ぐずぐずして、どちらか一方に決めかねているたとえ。また、形勢をうかがい、心を決めかねているたとえ。日和見ひよりみ。穴から首だけ出したねずみが外をうかがって、両側をきょろきょろ見回している意から。▽「首鼠」は「首施しゅし」に同じで、躊躇ちゅうちょするさまともいう。「両端」はふた心の意。
ちぎ-しゅんじゅん【遅疑逡巡】
ぐずぐずとして、いつまでも疑い、決断せずにためらうこと。▽「遅疑」はいつまでも疑って決心できないこと。「逡巡」もためらう、しりごみする、ぐずぐずすること。「巡」は「循」とも書く。
ちゅうちょ-しゅんじゅん【躊躇逡巡】
決心がつかず、ためらってぐずぐずすること。▽「躊躇」はためらう、「逡巡」はしり込みする意。「躊躇」と「逡巡」は類義語で、二語を重ねて意味を強調した言葉。
ちょうしゅ-ぼかく【朝種暮穫】
朝に作物を植えて、暮れには収穫すること。期間の短いことから、方針が定まらないことをたとえる。また、慌ただしいさま。
ちょうれい-ぼかい【朝令暮改】
命令や政令などが頻繁に変更されて、一定しないこと。朝出した命令が夕方にはもう改められるという意から。▽「朝あしたに令れいして暮くれに改あらたむ」と訓読する。
ゆうじゅう-ふだん【優柔不断】
ぐずぐずして、物事の決断がにぶいこと。また、そのさま。▽「優柔」はぐずぐずしているさま。