うかとうせん【羽化登仙】
酒などに酔って快い気分になることのたとえ。天にも昇る心地。羽が生え仙人になって、天に昇る意から。▽「羽化」は羽が生えて、空を自由に翔かける仙人になること。「登仙」は天に昇って仙人になる意。
きんきかんしゅ【金亀換酒】
この上なく酒を愛することのたとえ。また、大切な友人を心からもてなすことのたとえ。
こうようのしゅと【高陽酒徒】
酒飲みのたとえ。また、世を捨てた、ただの酒飲みだと自分をあざけって言うことば。
こちゅうのてん【壺中之天】
別世界、別天地のこと。また、酒を飲んで俗世間を忘れることのたとえ。
さんかんとうさい【山簡倒載】
大酒飲みのこと。酒浸さけびたりの人。
しゅかぎろう【酒家妓楼】
居酒屋と遊郭ゆうかくのこと。酒を飲む場所や花街をいう。
じゅっこうがいしゅ【朮羹艾酒】
薬草を入れた吸い物とヨモギを入れたお酒。
すいがんもうろう【酔眼朦朧】
酒に酔ってとろりとした目付きになり、頭もぼうっとして、辺りの物がはっきり見えないさま。▽「酔眼」は酒に酔ったときのとろんとして定まらない目付き。「朦朧」はかすんではっきりしない様子。
すいせいむし【酔生夢死】
何もせずに、むなしく一生を過ごすこと。生きている意味を自覚することなく、ぼんやりと無自覚に一生を送ること。酒に酔ったような、また、夢を見ているような心地で死んでいく意から。
すいほばんさん【酔歩蹣跚】
酔いにまかせて道をふらふらと歩くこと。酔って足元がおぼつかないこと。
せんしゃくていしょう【浅酌低唱】
ほどよく酒を味わい飲みながら、小声で詩歌を口ずさんで楽しむこと。▽「浅酌」はほどよく酒を飲むこと。「低唱」は小さい声で歌うこと。
そしゅそさん【粗酒粗餐】
安物の酒と粗末な食事のこと。客に出す料理や酒を謙遜けんそんしていうことば。
ちょうやのいん【長夜之飲】
夜通し酒を飲み、夜が明けても飲み続け、何日にもわたって酒宴を開くこと。
てんのびろく【天之美禄】
酒をたたえていう美称。
としゅひゃっぺん【斗酒百篇】
大いに酒を飲みながら、たくさんの詩歌を作ること。
どんかがしゅ【呑花臥酒】
春の日に、花をめで、酒を飲み、行楽の極みを尽くすこと。
ひゃくやくのちょう【百薬之長】
酒をたたえることば。酒はどんな薬よりも効く、最もすぐれた薬であるということ。
びしゅかこう【美酒佳肴】
おいしい酒と、うまいさかな。非常においしいごちそうのこと。▽「美酒」はおいしい酒、「佳肴」はうまいさかな、おいしい料理の意。
ほくそうのさんゆう【北窓三友】
琴・詩・酒のこと。▽「窓」は「窗」とも書く。
ぼうゆうのもの【忘憂之物】
憂いを忘れさせてくれる意から、酒の美称。