あび‐きょうかん〔‐ケウクワン〕【×阿鼻叫喚】 の意味

  1. 仏語。阿鼻地獄と叫喚地獄とを合わせた語。地獄のさまざまの責め苦にあって泣き叫ぶようすにいう。
  1. 悲惨な状況に陥り、混乱して泣き叫ぶこと。「一瞬の事故で車中は阿鼻叫喚の巷 (ちまた) と化す」
  • あび‐きょうかん〔‐ケウクワン〕【×阿鼻叫喚】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・青い浴衣に赤い絞り染めの兵古帯すがたのあなたのお供、その日、樹蔭でそっとネガのプレートあけて見て、そこには、ただ一色の乳白、首ふって不満顔、知らぬふりしてもとの鞘におさめていたのに、その夜の現像室は、阿鼻叫喚、種板みごとに黒一色、無智の犯人・・・

      太宰治「二十世紀旗手」

    • ・・・救われずして地獄の九圏の中に阿鼻叫喚しているはずの、たとえば歴山大王や奈翁一世のごとき人間がかえって人生究竟の地を示したか。

      和辻哲郎「霊的本能主義」