こうぼくしかい【槁木死灰】
身も心も生気がまったくなく、何の働きもしないたとえ。無欲で無心なさま。▽「槁木」は枯れ木。からだが枯れ木のように静止して不動なことの形容。「死灰」は燃え尽きて、火の気のない灰。心が火の気のない灰のように無心なことの形容。いずれも生気や活気のないさま。
こうみつふくけん【口蜜腹剣】
口はうまいが、心の中は邪悪であること。また、うわべはやさしく親切そうに見えるが、内心は陰険で邪悪な人のこと。
こうむしそく【黄霧四塞】
黄色の霧が四方にいっぱいに満ちること。古代中国では、天下が乱れる兆しとされていた。
こうめいせいだい【公明正大】
私心をさしはさまず、公正に事を行うこと。また、そのさま。▽「公明」は公平で私心のないこと。不正や隠し立てがないこと。「正大」は態度や行動などが正しくて堂々としていること。
こうもうへきがん【紅毛碧眼】
赤い髪の毛、青い眼の人の意で、西洋人を指す。▽「紅毛」は江戸時代、オランダ人についての呼称。ポルトガル人やスペイン人を南蛮人と呼んだのに対する呼称。のち、一般に西洋人を指すようになった。「碧」はみどり・あお・あおみどり色のこと。西洋人の目の色の形容。「碧眼紅毛へきがんこうもう」ともいう。
こうもうろうそう【孔孟老荘】
中国春秋戦国時代を代表する四人の思想家、孔子こうし・孟子もうし・老子ろうし・荘子そうしのこと。また、その教え。
こうもんのかい【鴻門之会】
劉邦りゅうほう(漢の高祖)と項羽こううが鴻門こうもん(今の中国の陝西省せんせいしょうにある地名)で会見をしたこと。
こうようがんだん【衡陽雁断】
音信が途絶えることのたとえ。
こうようのしゅと【高陽酒徒】
酒飲みのたとえ。また、世を捨てた、ただの酒飲みだと自分をあざけって言うことば。
こうらんしんしき【洽覧深識】
見聞がきわめて広く博識なさま。▽「洽覧」はあまねく見ること。書物をあまねく読むこと。「深識」は知識が深いこと。いずれも見聞や知識が広く深いことをいう。