あめいせんそう【蛙鳴蝉噪】
無駄な表現が多く、内容の乏しい下手な議論や文章。無用の口論や下手な文章をいう。蛙かえるや蝉せみがやかましく鳴くように、騒がしいだけでなんの役にも立たないという意から。▽「噪」は騒がしく鳴く意。「蝉噪蛙鳴せんそうあめい」ともいう。
いばしんえん【意馬心猿】
煩悩ぼんのうや情欲・妄念のために、心が混乱して落ち着かないたとえ。また、心に起こる欲望や心の乱れを押さえることができないたとえ。心が、走り回る馬や騒ぎ立てる野猿のように落ち着かない意から。▽仏教語。「意」は心。「心猿意馬しんえんいば」ともいう。
けんけんごうごう【喧喧囂囂】
多くの人が口やかましく騒ぐさま。また、やかましく騒ぎ立てて収拾がつかないさま。▽「喧喧」「囂囂」はともに、やかましいさま。騒がしいさま。
ざしんけんたん【坐薪懸胆】
将来の成功や活躍のために、苦労をいとわず、つらい生活をじっと耐え忍ぶ意。つらい生活を耐えることで、敵愾心てきがいしんや闘志をかきたてること。もとは、復讐ふくしゅうのために耐え忍ぶこと。
しんしょうぼうだい【針小棒大】
些細ささいな物事を、おおげさに誇張して言うこと。▽針ほどの小さいものを、棒ほどに大きく言う意から。
しんしょくひっこう【心織筆耕】
文筆で生計をたてること。心の中で機はたを織り、筆によって田を耕し生活する意から。▽「筆耕」は文筆によって生計をたてること。
たいせいしっこ【大声疾呼】
大声で激しく叫ぶこと。▽「疾呼」は激しく呼び立てる意。
ちょうちゅうてんこく【彫虫篆刻】
詩文を作るのに、虫を彫り、篆字を刻みつけるように、細部まで技巧で飾りたてること。また、そのような技巧に走った内容のない文章。転じて、取るに足らないつまらない小細工。
ひっこうけんでん【筆耕硯田】
文筆で暮らしを立てること。文章を書くことで生活すること。▽文筆家の硯すずりを農夫の田に見立てて、筆で硯の田を耕す意。
びじれいく【美辞麗句】
巧みに美しく飾った言葉。うわべだけ飾った内容の乏しい、また真実味のない言葉の意。▽「辞」は言葉・言語。「麗句」は美しい語句の意。