てんちいっし【天地一指】
この世に存在するものは、個々の違いを越えて斉一なものであるという考え。すべての対立を超えた絶対的な観点からみれば、天も地も一本の指と同じものであるという意。
てんちかいびゃく【天地開闢】
天と地ができた世界の始まり。世界の初め。▽「開闢」は開き分かれること。古代中国では混沌こんとんとした一物が二つに分かれて天と地となり、世界が始まったと考えられていた。
てんちげんこう【天地玄黄】
天は黒色であって、地は黄色であるということ。また、四つのものの順序を示すのに用いる言葉。▽「玄」は、黒色の意。書写の練習によく用いられた『千字文せんじもん』の第一句。
てんちしいじ【天地四時】
天と地と春夏秋冬。
てんちしんめい【天地神明】
天と地のあらゆる神々のこと。▽「明」は神のことで、「神明」は神々の意。
てんちそうぞう【天地創造】
神が天と地を創造したことによって、世界が始まったとする考え方。また、そのような神の行い。
てんちむよう【天地無用】
荷物の梱包の外側に記載して、荷物の上下を逆さまにすると破損する恐れがあるからしてはならないと警告することば。
てんちょうちきゅう【天長地久】
天地の存在は永遠であること。天地が永久であるように、物事がいつまでも続くことのたとえ。▽「天てんは長ながく地ちは久ひさし」と訓読する。
てんちりょうよう【転地療養】
患者を気候や環境のちがうところへ移し住まわせ、病気の治療をすること。
てんてきせんせき【点滴穿石】
小さな水滴でも、長く落ち続ければ石に穴を開けることができるということ。転じてわずかな力でも積み重なれば、大きな仕事が成し遂げられるということ。