さんがいるてん【三界流転】
生あるものは三界に生死を繰り返して、迷い続けるということ。▽仏教語。「三界」は仏教の世界観で、衆生しゅじょうが生まれて、死に輪廻りんねする三つの領域、欲界よっかい色界しきかい無色界むしきかいのこと。「流転」は迷い続けること。生まれ変わり、死に変わって迷い続けること。
さんがきんたい【山河襟帯】
自然の要害の堅固なことのたとえ。山が襟えりのように取り囲み、川が帯のように巡り流れる意から。
さんにんもんじゅ【三人文殊】
一人ではよい考えが浮かばない場合も、三人も集まって知恵を出し合えば、解決策が見つかるということ。凡人ぼんじんでも三人集まれば、すばらしい知恵が浮かぶものだということ。
しさくせいち【思索生知】
道理や筋道を追って、物事をよく考えることで知恵が生まれてくるということ。▽「思索」は筋道を立てて十分に考えること。「生知」は知識・知恵が生まれること。一般に「思索しさく、知ちを生しょうず」と訓読を用いる。「生」は「しょう」とも読む。
しせいゆうめい【死生有命】
人が生まれたり死んだりすることは、天命によって定められたものであり、どうすることもできないということ。人の運命は、決められていて、変えることはできないということ。
しちじゅうこき【七十古稀】
七十歳の高齢に達するまで、長く生きるということは、昔からまれであるとうたった杜甫とほの詩から。「人生じんせい七十しちじゅう、古来こらい稀まれなり」の略。
しちほのさい【七歩之才】
文才に恵まれていること。また、すぐれた詩文を素早く作る才能があること。
しめんそか【四面楚歌】
周囲がすべて敵や反対者で、まったく孤立して、助けや味方がいないこと。また、そのさま。孤立無援。
しもんしゅつゆう【四門出遊】
釈迦しゃかが出家する前、まだ太子のとき、王城の東西南北の四つの門から郊外に出掛け、それぞれの門の外で、老人・病人・死者・修行者に出会い、その苦しみを目のあたりに見て、人生に対する目を開き、出家を決意したという伝説。また、そのときに、それぞれの苦しみを実際に見て、世をいとう心が生まれたともいわれる。
しゃくしかほう【杓子果報】
[名・形動ナリ] 1 うまい食事に恵まれること。たくさんの食べ物の分け前にありつくこと。「かかに若菜をそろへさせ、—のわが身といふを」〈浮・織留・六〉 2 よいものや、よい状態を得る好運に恵まれ...