ひかこうがい【悲歌慷慨】
悲しげに歌い、世を憤り嘆くこと。社会の乱れや自分の不運などを、憤り嘆くこと。壮烈な気概のたとえ。▽「悲歌」は悲しげに歌うこと。「慷慨」は憤り嘆くこと。「慷慨悲歌こうがいひか」ともいう。
ひからくよう【飛花落葉】
絶えず移り変わるこの世の、無常なことのたとえ。春に咲く花も風に吹かれて散り、青葉もやがて枯れ落ちる意から。
ひっこうけんでん【筆耕硯田】
文筆で暮らしを立てること。文章を書くことで生活すること。▽文筆家の硯すずりを農夫の田に見立てて、筆で硯の田を耕す意。
ふううんげつろ【風雲月露】
詩興を催す自然の風物のこと。また、実際の生活には役に立たない自然の風物を詠んだだけの詩文のこと。詩文が花鳥風月を詠んで技巧にのみ流れ、社会や人心に何の益もないのをそしった語。▽「風」「雲」「月」「露」は詩歌の題材で、自然の風物。
ふうぞくしゅうかん【風俗習慣】
ある一定の集団社会の日常生活の上で、広く一般に行われているしきたりやならわし、行事、風習など。
ふかいてんち【不愧天地】
心や行いに、はずかしく気がひけるところのないこと。生き方にやましさがないこと。
ふぐたいてん【不俱戴天】
同じ天の下には一緒にいられない(生かしておかない)意で、恨みや憎しみの異常なまでにはなはだしいこと。最悪の間柄をいう。
ふけんおしん【不慊於心】
心に満足せず気がとがめること。すっきりしない生き方のこと。
ふろうふし【不老不死】
いつまでも年をとらず、死なないこと。いつまでも老いることなく生きること。
ぶんめいかいか【文明開化】
人間の知力が進んで、世の中が進歩し開けること。特に明治時代初期の思想・文化・制度の近代化、西洋化をいう。▽「開化」は人知や物事が開け進むこと。