いっぽんぢょうし【一本調子】
音楽で音の高低、音調、また語調や口調、文章などが単純で変化に乏しいこと。
おうびょうよやく【応病与薬】
人の性質や素質、理解力など状況に応じて適切な指導をすること。また、状況に応じて適切な措置を講じること。病状にあわせて、それに適した薬を与える意から。▽もと仏教語。「病やまいに応おうじて薬くすりを与あたう」と訓読する。
きしかいせい【起死回生】
死にかかった人を生き返らす意。医術のすぐれて高いことの形容。転じて、崩壊や敗北などの危機に直面した状態を、一気によい方向に立て直すこと。絶望的な状況を立て直し、一挙に勢いを盛り返すこと。▽「起死」「回生」はともに、死にかかった人を生き返らせること。「回生起死かいせいきし」ともいう。
こうじこうせつ【口耳講説】
人の話を聞いて、十分に理解しないままにすぐ人に話すこと。受け売りのこと。▽「口耳」は口と耳の間の距離のこと。「講説」は説き明かすこと。
さんじゅうろくけい【三十六計】
昔の兵法にあった三十六のはかりごと。多くの計略。転じて、どんな策を講ずるよりも、逃げることが一番の策であるということ。逃げるが勝ち。
しちどうがらん【七堂伽藍】
寺の主要な七つの建物。また、七つの堂のそろった大きな寺。▽「七堂」は塔・金堂こんどう講堂・鐘楼・経蔵・僧房・食堂じきどう。禅宗では山門・仏殿・法堂はっとう庫裡くり僧堂・浴室・東司とうす(便所)を指すことが多く、宗派などにより異なる。「伽藍」は寺の建物。寺院。
じょうかのめい【城下之盟】
降伏したあとで結ぶ、最も屈辱的な講和条約のこと。戦いに敗れた後で、城壁の下で取り交わす条約という意味。
たいしょうかやく【対症下薬】
病状に応じて薬を処方すること。問題点を確認したうえで、有効な解決方法を講ずることのたとえ。▽「対症」は病気の種々の症状に応ずる意。「下薬」は薬を与えること。「症しょうに対たいして薬くすりを下くだす」と訓読する。
ふかこうりょく【不可抗力】
①天変地異などのように、人の力ではどうすることもできない外部からの巨大な力。②法律用語で、必要と認められる注意や予防などの十分な対策を構じても、なお損害を防ぐことができなかったこと。
りょうたいさいい【量体裁衣】
実際の状況に応じて、物事を現実に適した形で処理する策を講じること。からだの寸法を測って、寸法通りに衣服を作る意から。▽「量体」はからだ・現実の姿を量ること。「体たいを量はかりて衣いを裁たつ」と訓読する。