こばほくふう【胡馬北風】
故郷を懐かしむことのたとえ。また、望郷の念にかられること。
こびしゅんぴょう【虎尾春氷】
きわめて危険なことのたとえ。
こふくげきじょう【鼓腹撃壌】
太平の世の形容。太平で安楽な生活を喜び楽しむさま。善政が行われ、人々が平和な生活を送るさま。満腹で腹つづみをうち、足で地面をたたいて拍子をとる意から。▽「鼓腹」は腹つづみをうつこと。「壌」は土・地面。「撃壌」は地面をたたいて拍子をとること。一説に木製の履物を遠くから投げて当てる遊びの名ともいう。「腹はらを鼓こし壌つちを撃うつ」と訓読する。「撃壌鼓腹げきじょうこふく」ともいう。
こぶげきれい【鼓舞激励】
大いに励まし奮い立たせること。励まし元気づけること。▽「鼓舞」は鼓つづみを打って舞う意。転じて、励まし勢いづけること。「激励」も励まし奮い立たせること。
こほうぜつがん【孤峰絶岸】
詩文などが他に抜きんでてすぐれているたとえ。▽「孤峰」は他に抜きんでてそびえ立つ峰。「絶岸」は高く切り立った岸壁。
こぼくかんがん【枯木寒巌】
世俗に超然とした悟りの境地のたとえ。枯れた木と冷たい岩の意から。仏教、特に禅宗で「枯木」「寒巌」を、情念を滅却した悟りの境域にたとえる。また、情味がなく冷淡で取っつきにくい態度・性質などのたとえに用いられることもある。▽「巌」はいわお。高く大きな石。「寒巌枯木かんがんこぼく」ともいう。
こぼくしかい【枯木死灰】
煩悩や妄念などがなく無心のたとえ。また、心の熱い活動がなく死んでいるようなさま。情熱や活気のないたとえ。死んで枯れた木と火の気がなく冷たくなった灰の意から。
こぼくりょうぎん【枯木竜吟】
衰えたものが勢いを取り戻すことのたとえ。苦境を脱して再び脚光を浴びることのたとえ。老人や病人などが生命力を回復することのたとえ。また、ありそうもないことが実現することのたとえ。
こりつむえん【孤立無援】
頼るものがなく、ひとりぼっちで助けのないさま。▽「無援」は助けがないこと。「無援孤立むえんこりつ」ともいう。
こんくけつぼう【困苦欠乏】
生活に窮して困り苦しむこと。▽「欠乏」は食物など生きるのに必要なものが乏しいこと。