むりさんだん【無理算段】
苦しいやりくりをして、物事や金銭の都合をつけること。▽「無理」は困難を承知で強引に物事を行うこと。「算段」は方法を工夫すること。特に金銭の場合に用いる。
むりむたい【無理無体】
相手の考えなどかまわず、強引に物事を行うさま。▽「無理」は道理の通らないこと。困難を承知で強引にやること。「無体」も道理をわきまえず、強引に物事を行うこと。無法。
むりょうむへん【無量無辺】
限りないほど広々としていること。また、物事の程度や数量、分量などが計り知れないこと。
めいきるこつ【銘肌鏤骨】
深く心にきざみつけて忘れないこと。肌にきざみつけ、骨に彫り込む意から。▽「銘肌」は肌にきざみ込むこと。「鏤骨」は骨にきざみ込むこと。「肌はだに銘めいじ骨ほねに鏤きざむ」と訓読する。
めいしゃふもん【迷者不問】
道に迷う人は、人に相談せずに、自分勝手に行動してしまうからだというたとえ。転じて、分からないことは、積極的に人に尋ねるべきだという戒め。▽「迷者」は、自分の行く道を分かっていない者の意。「迷える者は路みちを問わず」の略。
めいしゅあんとう【明珠暗投】
どんなに貴重な物でも、贈り方がよくないと誤解されてしまうたとえ。転じて、立派な才能をもっているのに世に認められないこと。また、貴重な物をその価値の分かっていない人が所有していること。宝玉を暗闇くらやみで人に投げ与える意から。▽「明珠」は輝き光る宝玉のこと。
めいじついったい【名実一体】
名目と実体が一致していること。▽「名」は表向きの名目や評判のこと。「実」は実体・実質。「一体」は一つのからだ、一つのものの意。
めいそうじょうき【明窓浄机】
明るく清潔で、落ち着いて勉強できる書斎の形容。読書や執筆に適している場所。明るい窓と塵ちり一つない清潔な机の意から。▽「机」は「几」とも書く。
めいめいはくはく【明明白白】
非常にはっきりしているさま。はっきりとして疑わしいところが全くないさま。▽「明白」のそれぞれの語を重ねて、意味を強めた表現。
めんこうふはい【面向不背】
前後どちらから見ても、整っていて美しく立派なことのたとえ。もとは、三方正面の仏像のことをいう。▽「面向」は額ひたいの真ん中、真っ向のこと。「不背」は裏がないこと。