しちゅうきゅうかつ【死中求活】
絶体絶命の状況でも、何か解決の糸口を見つけ、活路を見出そうとすること。また、窮地から抜け出すために、死ぬ覚悟で、危険にとびこんでいくこと。
しゅじょうさいど【衆生済度】
仏道によって、生きているものすべてを迷いの中から救済し、悟りを得させること。▽仏教語。「衆生」は生きとし生けるもの。人間を含むすべての生きもの。「済度」は迷う衆生を悟りの境地に導くこと。
しゅっしょしんたい【出処進退】
官職や地位にとどまっていることと、辞めて退くこと。身のふり方や身の処し方。また、世に出て仕えることと、退いて民間にあること。仕官と在野。▽「出」は世に出て仕える意。「処」は官につかずに家にいる意。「進退出処しんたいしゅっしょ」ともいう。
じゃくめついらく【寂滅為楽】
迷いの世界から離れた心安らかな悟りの境地が、楽しいものであるということ。▽仏教語。「寂滅」は煩悩の消え去った究極的な悟りの境地。
じゃっこうじょうど【寂光浄土】
仏の住む安寧あんねいで清らかな世界。また、すべての煩悩ぼんのう（成仏のさまたげとなる心の働き）から解放された究極の悟りの境地。
じゅげせきじょう【樹下石上】
出家行脚あんぎゃする者の境遇のたとえ。仏道を修行する者が宿とする、道ばたの木の下や石の上の意から。▽仏教語。「下」は「か」とも読む。「石上樹下せきじょうじゅげ」ともいう。
せいうんのこころざし【青雲之志】
徳を磨いて、立派な人物になろうとする心。また、功名を立て立身出世をしようとする心。▽「青雲」は雲の上の青い空を意味し、高位・高官、立身出世のことをいう。
せんりどうふう【千里同風】
世の中がよく治まっていて平和であること。逆に世の中全体が混乱していることをいうときもある。▽「千里」は遠く離れた地域。「同風」は同じ風が国土の隅々まで行き渡っている意味。「風」は風俗・教化の意。
てんじょうむきゅう【天壌無窮】
天地とともに永遠に極まりなく続くさま。▽「天壌」は天と地。「無窮」は極まりないさま、永遠の意。
てんちかいびゃく【天地開闢】
天と地ができた世界の始まり。世界の初め。▽「開闢」は開き分かれること。古代中国では混沌こんとんとした一物が二つに分かれて天と地となり、世界が始まったと考えられていた。
