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辞書
《動詞「いざよう」の連用形から。上代は「いさよい」》
1 (十六夜)
㋐十六夜の月のこと。《季 秋》「—もまだ更科の郡 (こほり) かな/芭蕉」
㋑陰暦16日。また、その夜。
2 (猶予)進もうとして進まないこと。ためらい。躊躇 (ちゅうちょ) 。
「君や来む我や行かむの—に槙 (まき) の板戸もささず寝にけり」〈古今・恋四〉
歌舞伎舞踊。清元。本名題「梅柳中宵月 (うめやなぎなかもよいづき) 」。河竹黙阿弥作詞、清元お葉作曲。安政6年(1859)江戸市村座初演。「小袖曽我薊色縫 (こそでそがあざみのいろぬい) 」の中で、十六夜・清心の道行に用いた。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
いざよいせいしん【十六夜清心】
歌舞伎狂言「小袖曽我薊色縫 (こそでそがあざみのいろぬい) 」の通称。
いざよいのつき【十六夜の月】
陰暦十六夜の月。満月の翌晩は月の出がやや遅くなるのを、月がためらっていると見立てたもの。《季 秋》「—や蒔絵 (まきゑ) のしづみたる/越人」
いざよいばら【十六夜薔薇】
サンショウバラの園芸品種。落葉低木。葉の付け根にとげを二つもつ。初夏、淡紅紫色の八重咲きの花を開く。花びらの一方が欠けているので、十六夜の月にたとえてこの名がある。挿し木により栽培。
出典:青空文庫
・・・い水の響きであった。十六夜清心が身をなげた時にも、源之丞が鳥・・・ 芥川竜之介「大川の水」
・・・か捨てぬか、しばらく猶予を与えるから、もう一度よく考えて見ろ、も・・・ 芥川竜之介「おぎん」
・・・――猶予未だ決せず、疑う所は神霊に質す。請う、皇愍を垂れて、速に・・・ 芥川竜之介「奇怪な再会」
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十六夜橋
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