《「浜栗」の意という》マルスダレガイ科の二枚貝。内湾の砂泥地にすみ、殻は丸みのある三角形で、殻長8センチくらい。殻表は滑らかで、黄褐色に褐色や紫色の模様のあるものが多い。北海道南部より南に分布。養殖もされる。殻は貝細工・胡粉 (ごふん) の材料。《季 春》「からからと—量る音すなり/松浜」
[補説]日本の
在来種は、昭和時代末より
干潟の
減少や水質汚染などによって
急減しており、
平成24年(2012)環境省
レッドリストの
絶滅危惧Ⅱ類に
指定された。国内で
食用として流通するものの多くは、近縁種のチョウセンハマグリ・シナハマグリ。