あいのかぜ」に同じ。

「英遠 (あを) の浦に寄する白波いや増しに立ちしき寄せ来—をいたみかも」〈・四〇九三〉

[名](スル)顔色を見て、相手の気に入るようにふるまうこと。追従 (ついしょう) 。「—迎合

サケ目アユ科の淡水魚。全長20〜30センチ。体は細長く紡錘形で、脂びれをもつ。背側は緑褐色、腹部は銀白色、胸びれ上方に黄金色の斑紋がある。秋、川の中流域で産卵稚魚は海へ下って越冬し、春、川を上り、藻類を食べて成長する。夏に美味。あい。こうぎょ。 夏》「—の香や膳の上なる千曲 (ちくま) 川/東洋城

[補説]寿命が1年であるので「年魚」、香りがあるので「香魚」と書く。
[補説]書名別項。→
[動ヤ下二]似る。あやかる。
  • 「長き契りにぞ—・えまし」〈・帚木〉

[動ヤ下二]

  1. 実などが、落ちる。落ちこぼれる。

    1. 「生ふる橘玉に貫く五月を近み—・えぬがに」〈・一五〇七〉

  1. 汗や血などが、流れ出る。滴り流れる。

    1. 「すずろに汗—・ゆる心地ぞする」〈・二三〉

丹羽文雄の短編小説、および同作を表題作とする小説集。作品昭和7年(1932)、「文芸春秋」誌に発表。作品集は昭和10年(1935)刊。

出典:青空文庫

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2023年11月