ごじきょう【五時教】
釈迦 (しゃか) が1代の50年間に説いた教法を5期に分類した称。中国天台宗の祖智顗 (ちぎ) が説いたもので、華厳 (けごん) 時・鹿苑 (ろくおん) 時・方等 (ほうどう) 時・般若 (はんにゃ) 時・法華涅槃 (ほっけねはん) 時をいう。
ごじそう【護持僧/御持僧】
祈祷 (きとう) を行う僧の職。清涼殿の二間 (ふたま) に侍して、天皇の身体護持のために祈祷を行った僧。桓武天皇の代から始まり、東寺・延暦寺・園城寺の僧の中から選出された。夜居 (よい) の僧。
ごじはっきょう【五時八教】
天台宗で、釈迦 (しゃか) 1代の説法に対する教相判釈 (きょうそうはんじゃく) 。説法年時により5期に分けた五時と、教え導く方法の上から立てた化儀 (けぎ) の四教、導かれる側の能力に応じた教えの内容の上から立てた化法の四教とからなる八教。化儀の四教は頓教 (とんぎょう) ・漸教・秘密教・不定教 (ふじょうきょう) 、化法の四教は三蔵教・通教・別教・円教をいう。
出典:青空文庫
・・・間に――その昔、江戸護持院ヶ原の野仏だった地蔵様が、負われて行こ・・・ 泉鏡花「古狢」
・・・父親の投書には天皇制護持論が多い。 織田作之助「実感」
・・・りの読みにくい字で、誤字も多かったが、八十頁余りのその記録をその・・・ 織田作之助「世相」