狗尾続貂の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典

くび-ぞくちょう【狗尾続貂】

劣った者がすぐれた者のあとを続けるたとえ。すぐれた者に粗悪な者が続くたとえ。もと官爵をみだりに出すのをののしる語。犬のしっぽをてんの代わりにして続ける意から。▽「狗」は犬。「貂」はてん。イタチ科の獣。毛皮が珍重され、高官はてんの尾で飾った冠をつけた。「狗」は「こう」とも読む。

出典

『晋書しんじょ』趙王倫伝ちょうおうりんでん

類語

続貂之譏

故事

中国晋しんの趙王倫ちょうおうりんの一族が勢力を得て、みな高位高官を授かって、てんの尾で飾った冠をつけたので、世人が、この様子ではてんが足りなくなり、後は犬の尾の飾りの冠をつけるほかない、と罵ののしった故事から。

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