やまのい」に同じ。

「限りなく解くとはすれどあしひきの—の水はなほぞ凍れる」〈拾遺・雑秋〉

山に住むこと。また、その居所。やまずみ。さんきょ。

「あしひきの—はすとも踏み通ふ跡をも見ぬは苦しきものを」〈後撰・恋二〉

やまあい(山藍)」の音変化。

「あしひきの—に摺 (す) れる衣をば神につかふるしるしとぞ思ふ」〈拾遺・雑秋〉

カヤツリグサ科の多年草。山地や平地の湿った所に生え、高さ30〜40センチ。茎は針金状で、つやのある細長い葉がつく。夏から秋、褐色の穂を1個つける。

  1. 病気。わずらい。「胸の—」

  1. 欠点短所。悪い癖。「酒を飲みすぎるのが彼の—だ」

  1. 気がかり。心配苦労の種。

    1. 「旦那の—になされた中国、北国(=米)残らず売って」〈浄・歌念仏〉

  1. 詩歌・連歌などで、修辞上欠点として嫌うこと。歌病 (うたのやまい) 。

    1. 和歌髄脳いと所狭う、—避るべきところ多かりしかば」〈玉鬘

出典:青空文庫

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