おうこうしょうしょう【王侯将相】
王、諸侯、将軍、宰相。身分の高い階級の総称。
きしゅりゅうり【貴種流離】
説話の類型の一つ。尊い身分の人が故郷から遠く離れた他郷をさすらい、さまざまな苦難や試練を体験した上で帰国すること。
きんいぎょくしょく【錦衣玉食】
ぜいたくな暮らしをするたとえ。また、富貴な身分のたとえ。錦にしきのような美しい着物と珠玉のような上等な食べ物の意から。
きんしぎょくよう【金枝玉葉】
天子の一族や子孫のたとえ。また、美しい雲の形容。また、花樹の枝葉が金玉のように美しく茂る意。▽天子の一族の意のとき、「金」「玉」は高貴のたとえ、「枝」「葉」は一族や子孫のたとえ。「玉葉金枝ぎょくようきんし」ともいう。
けいしぎょくよう【瓊枝玉葉】
天皇や天子の一族・子孫のたとえ。また、高貴な家の子弟のこと。
げっけいうんかく【月卿雲客】
公卿くぎょうや殿上人てんじょうびとのこと。また、高位高官のこと。▽「月卿」は、もと天子を日に、臣下を月になぞらえて、大臣をいう。わが国では公卿をいう。「雲客」は殿上人のこと。
こうがだいとう【高牙大纛】
高い地位の人のしるし。
こうしゃしば【高車駟馬】
高位高官の地位にある人が乗るりっぱな車のこと。転じて、高貴な人のたとえ。
こうりょうしてい【膏粱子弟】
富貴の家に生まれた者のこと。おいしいごちそうを食べる若者の意。▽「膏」は脂あぶらののった肉。「粱」はおいしい上質の穀物。いずれも美食の意。転じて、富貴な人。
しのうこうしょう【士農工商】
官吏・農民・工人・商人の職分による四つの身分階級。日本では近世封建社会の身分制で、武士・農民・職人・商人をいう。
しんししゅくじょ【紳士淑女】
品格や良識があって、礼儀正しい男性と女性。
すいちょうこうけい【翠帳紅閨】
高貴な婦人の寝室のこと。▽「翠帳」はかわせみの緑の美しい羽で飾ったたれぎぬのこと。「紅閨」は赤く塗って飾った婦人の寝室の意。深窓の令嬢の生活のたとえとして使われる。
どうじょうかぞく【堂上華族】
明治時代以降、華族のうち、公家くげの家系の人々をさす。
ひんぷきせん【貧富貴賤】
貧しいこと(者)と富んでいること(者)。身分の高い(尊い)ことと身分の低い(卑しい)こと。また、貴人と賤民。
みょうじたいとう【名字帯刀】
江戸時代、血筋をあらわす家の名称(姓・名字)を名乗り、太刀を腰に差す武士の特権が、平民の身分でも庄屋や御用商人などの一部に特例として許されたこと。名字帯刀御免。
むいむかん【無位無冠】
何の位くらいもないこと。重要な役職や地位についていないこと。
めいりのきょう【名利之境】
名誉と利益を求める場所。名誉や利益を求めるために、あくせくする境遇。