イブ【Eve】
旧約聖書で、人類の始祖アダムの妻。蛇にそそのかされ、神の教えに背いて夫とともに禁断の木の実を食べ、エデンの園から追放された。エバの英語名。
いぶせ‐ますじ【井伏鱒二】
[1898〜1993]小説家。広島の生まれ。本名、満寿二。庶民的なペーソスとユーモアの中に鋭い風刺精神を込めた独特な作風を持つ。「ジョン万次郎漂流記」で直木賞受賞。他に「山椒魚」「多甚古村」「黒...
イブン‐アラビー【Ibn‘Arabī】
[1165〜1240]スペイン生まれのイスラムの神秘主義思想家。神秘体験を基礎に、壮大な宇宙論的一元論の思想体系を築き、後代に大きな影響を与えた。
イブン‐アル‐ハイサム【Ibn al-Haitham】
[965ころ〜1039ころ]アラビアの自然科学者。天文学・数学・医学にも通じていたが、特に光学で知られ、著「光学の書」がある。ラテン語名、アルハーゼン。
イブン‐サウード【Ibn Sa‘ūd】
[1880〜1953]サウジアラビアの初代国王。在位1932〜1953。リヤド生まれ。復古主義的イスラム改革派のワッハーブ派と結んで元豪族のサウード家を再興。英国の援助を得て、アラビアの全域を制...
イブン‐シーナー【Ibn Sīnā】
[980〜1037]中央アジア出身のイスラム哲学者・医学者。アリストテレスを研究。「治癒の書」「医学典範」を著し、中世ヨーロッパに大きな影響を及ぼした。ラテン語名、アビセンナ。
イブン‐タイミーヤ【Ibn Taymīya】
[1263〜1328]イスラム教ハンバリー派の聖法学者・神学者。シリアの生まれ。その思想は近現代の復古主義的イスラム改革運動の源流となっている。
イブン‐トゥファイル【Ibn Tufayl】
[?〜1185]スペインのイスラム哲学者・医学者。カディスの生まれ。哲学小説「ハイイ=イブン=ヤクザーン」で有名。ラテン語名、アブベケル。
イブン‐ハズム【Ibn Ḥazm】
[994〜1064]スペインのイスラム法学者・神学者・文学者。コルドバの生まれ。イスラム法解釈において類推を認めないザーヒリー派の立場から、諸学派を批判。著作に「諸宗派についての書」や、恋愛論の...
イブン‐ハルドゥーン【Ibn Khaldūn】
[1332〜1406]アラブの歴史家・歴史哲学者。チュニジアの生まれ。その著「歴史序説」は、文明の興隆・発展・衰退の過程を明らかにした独特の歴史観で有名。
イブン‐ハンバル【Ahmad Ibn Hanbal】
⇒アフマド=イブン=ハンバル
イブン‐バットゥータ【Ibn Baṭṭūṭah】
[1304〜1377]アラブの旅行家。モロッコから西アジア・インド・東南アジアを経て中国に至る旅行をし、見聞を記録。旅行記「ソフラ(三大陸周遊記)」は貴重な史料。
イブン‐ルシュド【Ibn Rushd】
[1126〜1198]スペインのイスラム哲学者・医学者。コルドバの生まれ。アリストテレス哲学の注釈を通じてイスラム教の信仰とギリシャ哲学との調和をはかったが、後年異端視された。ラテン語名、アベロエス。