あしかが‐うじみつ【足利氏満】
[1359〜1398]南北朝時代の武将。基氏の子。鎌倉公方(くぼう)。将軍義満を除こうとしたが、執事上杉憲春の諫死(かんし)により中止。以後は関東・奥羽の支配に努めた。
あしかが‐しげうじ【足利成氏】
[1434〜1497]室町中期の武将。鎌倉公方(くぼう)となり、享徳3年(1454)管領上杉憲忠(うえすぎのりただ)を殺して幕府と対立。翌年下総(しもうさ)古河(こが)に移り、古河公方と称した。
あしかが‐たかうじ【足利尊氏】
[1305〜1358]室町幕府初代将軍。在職1338〜1358。初め高氏と称し、後醍醐天皇の諱(いみな)尊治の一字を賜って改名。元弘の変で六波羅(ろくはら)を攻め落としたが、のち天皇に背き、持...
あしかが‐ただふゆ【足利直冬】
南北朝時代の武将。尊氏の子。直義(ただよし)の養子。高師直(こうのもろなお)に追われ九州に逃れたが勢力を回復。直義の死後南朝に帰順。一時入京したが間もなく奪回され、以後中国地方を転々とした。生没...
あしかが‐ただよし【足利直義】
[1306〜1352]南北朝時代の武将。尊氏の弟。尊氏とともに建武の中興に参加したが、のちに不和となり、毒殺された。錦小路殿。
あしかが‐まさとも【足利政知】
[1435〜1491]室町中期の武将。義教(よしのり)の子。初め天竜寺の僧。足利成氏(しげうじ)征討のため還俗(げんぞく)、伊豆堀越(ほりごえ)(静岡県伊豆の国市)にとどまり、堀越公方と称して古...
あしかが‐もちうじ【足利持氏】
[1398〜1439]室町前期の武将。鎌倉公方(くぼう)。永享10年(1438)関東管領上杉憲実(うえすぎのりざね)と対立。幕府軍と戦って敗れ、鎌倉で自刃。→永享の乱
あしかが‐もとうじ【足利基氏】
[1340〜1367]南北朝時代の武将。尊氏の子。初代の鎌倉公方(くぼう)となり、東国に室町幕府の勢力を確立した。
あしかが‐よしあき【足利義昭】
[1537〜1597]室町幕府第15代将軍。在職1568〜1573。初め奈良一乗院に入り覚慶と称したが、還俗(げんぞく)して義秋、のち義昭と改めた。織田信長に擁立されて将軍となったが、のち、信長...
あしかが‐よしあきら【足利義詮】
[1330〜1367]室町幕府第2代将軍。在職1359〜1367。尊氏の子。尊氏の名代として、新田義貞の鎌倉攻めに参加。尊氏の死後、正平13=延文3年12月(1359年1月)将軍となった。
あしかが‐よしかず【足利義量】
[1407〜1425]室町幕府第5代将軍。在職1423〜1425。義持の子。17歳で将軍となったが、2年後病死。
あしかが‐よしかつ【足利義勝】
[1434〜1443]室町幕府第7代将軍。在職1442〜1443。義教(よしのり)の子。嘉吉2年(1442)8歳で家督を継いだが、2年後病死。
あしかが‐よしずみ【足利義澄】
[1481〜1511]室町幕府第11代将軍。在職1495〜1508。足利政知(まさとも)の子で、義政の養子。細川政元に擁立されて将軍となったが、永正5年(1508)前将軍義稙(よしたね)に将軍職...
あしかが‐よしたね【足利義稙】
[1466〜1523]室町幕府第10代将軍。義視(よしみ)の子。延徳2年(1490)将軍となり、明応2年(1493)細川政元に追われたが、永正5年(1508)再び将軍となった。大永元年(1521...
あしかが‐よしてる【足利義輝】
[1536〜1565]室町幕府第13代将軍。在職1547〜1565。義晴の子。三好・松永氏らの勢力が強く、将軍職は有名無実であった。松永久秀に攻められて敗死。
あしかが‐よしのり【足利義教】
[1394〜1441]室町幕府第6代将軍。在職1429〜1441。義満の子。初め義円と称し天台座主(ざす)であったが、義持の死後、鬮(くじ)で後継者に選ばれて還俗(げんぞく)し、永享元年(142...
あしかが‐よしはる【足利義晴】
[1511〜1550]室町幕府第12代将軍。在職1522〜1547。義澄の子。細川高国に擁立され将軍となったが実権がなく、天文15年12月(1547年1月)、将軍職を子の義輝に譲った。
あしかが‐よしひさ【足利義尚】
[1465〜1489]室町幕府第9代将軍。在職1474〜1489。義政の子。母は日野富子。文明5年12月(1474年1月)将軍となる。叔父義視(よしみ)との継嗣争いが応仁の乱の一因となった。近江...
あしかが‐よしひで【足利義栄】
[1540〜1568]室町幕府第14代将軍。永禄11年(1568)三好氏に迎えられて将軍となったが、同年織田信長が義昭を立てて入京したので摂津に逃れ、病没。
あしかが‐よしまさ【足利義政】
[1436〜1490]室町幕府第8代将軍。在職1449〜1474。義教(よしのり)の子。初め弟義視(よしみ)を養子としたが、実子の義尚(よしひさ)が生まれるとこれを将軍にしようとして応仁の乱の一...
あしかが‐よしみ【足利義視】
[1439〜1491]室町中期の武将。義教の子。義政の弟。兄の養子となって将軍後継者に擬せられたが、義尚(よしひさ)が生まれてから継嗣争いが起こり、応仁の乱を誘発した。今出川殿。
あしかが‐よしみつ【足利義満】
[1358〜1408]室町幕府第3代将軍。在職1369〜1395。義詮(よしあきら)の子。南北朝合一を果たし、明(みん)と勘合貿易を開いて室町幕府の最盛期を現出した。能楽の保護、金閣の建立などに...
あしかが‐よしもち【足利義持】
[1386〜1428]室町幕府第4代将軍。在職1395〜1423。義満の子。応永元年12月(1395年1月)9歳で将軍となる。父の死後、日明(にちみん)貿易を中止するなど独自の政策が目立った。