しらい‐きょうじ【白井喬二】
[1889〜1980]小説家。神奈川の生まれ。本名、井上義道。斬新(ざんしん)な時代小説で文壇に登場。のち雑誌「大衆文芸」を創刊、大衆小説の普及・高揚に努めた。作「新撰組」「富士に立つ影」など。
しらい‐ごんぱち【白井権八】
[?〜1679]江戸初期の鳥取藩の武士。本名、平井権八。江戸の遊女小紫に迷い、辻斬(つじぎ)りをして処刑された。歌舞伎・浄瑠璃などに脚色され、特に歌舞伎では幡随院長兵衛がからんで登場することが多い。
しらいし‐いちろう【白石一郎】
[1931〜2004]小説家。朝鮮の生まれ。一文の父。博多で文筆活動に専念し、九州の海を舞台にした海洋歴史小説を執筆した。「海狼(かいろう)伝」で直木賞受賞。他に「怒濤のごとく」「戦鬼たちの海」...
しらいし‐かずこ【白石かずこ】
[1931〜2024]詩人。カナダの生まれ。本名、菱沼嘉寿子(ひしぬまかずこ)。詩集「卵のふる街」でデビュー。独創的な詩作や朗読パフォーマンスで国際的に活躍した。「聖なる淫者の季節」でH氏賞を、...
しらいし‐かずふみ【白石一文】
[1958〜 ]小説家。福岡の生まれ。一郎の子。昭和58年(1983)文芸春秋に入社、編集部員などを経て平成15年(2003)に退社し、文筆生活に入る。「ほかならぬ人へ」で第142回直木賞を受賞...
しらい‐まつじろう【白井松次郎】
[1877〜1951]実業家。京都の生まれ。弟の大谷竹次郎とともに松竹合名会社・松竹キネマを創立。歌舞伎座・大阪歌舞伎座・文楽座など多くの劇場を経営するなど、演劇・映画界で広く活躍。
しらい‐みつたろう【白井光太郎】
[1863〜1932]植物学者。福井の生まれ。本草学を研究。また、日本の植物病理学の開拓者。著「植物病理学論考」「日本博物学年表」など。
しらお【白雄】
⇒加舎白雄(かやしらお)
しらかわ‐てんのう【白河天皇】
[1053〜1129]第72代天皇。在位1073〜1087。後三条天皇の第1皇子。名は貞仁。譲位後も、堀河、鳥羽、崇徳天皇の3代にわたって43年間院政を行った。深く仏教に帰依し、社寺参詣もしきり...
しらかわ‐ひでき【白川英樹】
[1936〜 ]化学者。東京の生まれ。導電性プラスチックを開発。平成12年(2000)、共同研究者のA=ヒーガー、A=マクダイアミッドとともにノーベル化学賞受賞。同年、文化勲章受章。
しらかわ‐まさあき【白川方明】
[1949〜 ]銀行家・経済学者。福岡の生まれ。昭和47年(1972)日本銀行に入行。国際局参事や理事を歴任し、平成20年(2008)総裁に就任。
しらかわ‐よしのり【白川義則】
[1869〜1932]軍人。陸軍大将・元帥。愛媛の生まれ。昭和7年(1932)上海事変のため上海派遣軍司令官となり、同地の天長節祝賀会場で爆弾により重傷を負い、1か月後死去。
しらかわ‐らくおう【白河楽翁】
松平定信の異称。
シラク【Jacques Chirac】
[1932〜2019]フランスの保守政治家。第22代大統領。ジスカール‐デスタン、ミッテラン政権で首相を務め、パリ市長も兼務。のちに大統領に就任、2期務めた。在任1995〜2007。→サルコジ
しらす‐じろう【白洲次郎】
[1902〜1985]政治家・実業家。兵庫の生まれ。正子の夫。企業役員などを経て、第二次大戦後は吉田茂の側近としてGHQとの折衝などに当たる。昭和23年(1948)貿易庁初代長官、昭和26年(1...
しらす‐まさこ【白洲正子】
[1910〜1998]随筆家。東京の生まれ。次郎の妻。幼少より能を習い、当時は女人禁制とされていた能舞台に女性演者として初めて立った。「能面」「かくれ里」で読売文学賞を二度受賞。能のほか、古美術...
しらせ‐のぶ【白瀬矗】
[1861〜1946]探検家。陸軍中尉。秋田の生まれ。明治45年(1912)、日本人として初めて南極大陸に上陸、1月28日に南緯80度5分、西経156度37分の地点まで進んだが、南極点には達しな...
しらとり‐くらきち【白鳥庫吉】
[1865〜1942]東洋史学者。千葉の生まれ。東大教授。近代的東洋史学を確立。北アジア・中央アジア諸民族の歴史を研究。東洋文庫の創設に尽力。著「西域史研究」「日本語の系統」。
シラノ‐ド‐ベルジュラック【Cyrano de Bergerac】
[1619〜1655]フランスの小説家・劇作家・自由思想家。軍人として勇名を馳せたが負傷して退役、文筆生活に入った。その生涯はロスタン作の戯曲によって伝説化された。小説「月世界旅行記」、喜劇「...
しらやなぎ‐しゅうこ【白柳秀湖】
[1884〜1950]評論家・小説家。静岡の生まれ。本名、武司。堺利彦・幸徳秋水らの影響を受けて平民社に参加したが、のち転向。小説「駅夫日記」、評論「鉄火石火」「財界太平記」など。