いんぶんいんぶ【允文允武】
武道・学芸、ともにすぐれていること。もと文武を兼ね備えた天子の徳をたたえたことば。
きんけんしょうぶ【勤倹尚武】
よく働いて質素につとめ、武勇を尊び励むこと。▽「勤倹」は勤勉で倹約なこと。「尚」は尊ぶこと。武士たる者の生活態度として重んじられた考え方。
けいめいくとう【鶏鳴狗盗】
小策を弄ろうする人や、くだらない技能をもつ人、つまらないことしかできない人のたとえ。また、つまらないことでも何かの役に立つことがあるたとえ。▽「鶏鳴」は鶏の鳴きまねをすること。「狗盗」は犬のようにこそこそと、わずかばかりの物を盗むこと。卑しいことをして人をあざむく者のたとえ。
ししそうしょう【師資相承】
師の教えや技芸を受け継いでいくこと。また、師から弟子へ学問や技芸などを引き継いでいくこと。▽「師資」は師匠・先生。また、師匠と弟子。「師資しし相承あいうく」と訓読する。
しゅうめいひろう【襲名披露】
師匠や先代、または親の名前を継いだことを発表すること。技術や芸とともに、師の名前を受け継いだことを広く知らせること。おひろめ。
しんこうきふ【神工鬼斧】
人間の技とは思えない、精巧でち密な工芸品や美術品のこと。鬼神きじんが斧おのをふるって、作品を作り上げたようだという意味。神わざ。名人芸。
せっかはんりゅう【折花攀柳】
遊女の働く花柳街で、彼女たちと遊ぶこと。▽「折花」は花を手折ること、「攀柳」は柳の枝を引く意。昔、遊び女のいた花柳街には多くの柳が植えられていたことから、これを柳巷花街りゅうこうかがいといい、そこで遊ぶ意に用いられた語。
せんこふま【千古不磨】
遠い昔からずっと何も変わっていないこと。特に、文化的な伝統や芸術品などに対して用いられる。
ぶんぶりょうどう【文武両道】
学芸と武道の意。また、その両方にすぐれていること。▽「文」は学問・文事。「武」は武道。「両道」は二つの方面の意。
めんきょかいでん【免許皆伝】
武術や技術などの奥義を、師匠が弟子に残らず伝えること。▽「免」「許」はともに許すこと。「皆伝」は師から奥義をすべて伝えられること。