1 《「打ち出し太鼓」から》芝居・相撲で、一日の興行の終わり。また、その合図。はね。
2 金属板の裏面から模様や浮き彫りを打ち出す金工技法。鎚鍱 (ついちょう) 。
3 「出衣 (いだしぎぬ) 2」に同じ。
4 近世、検地によって表高 (おもてだか) より余り地の出ること。打ち出し高。竿 (さお) 延び。
出典:青空文庫
・・・はりこの紺の水干に、打出しの太刀を佩いて居りました。ただ今はそのほ・・・ 芥川竜之介「藪の中 」
・・・なかったから、言下に打出して事理を決する答をば、与え得ないで・・・ 泉鏡花「政談十二社 」
・・・いう色硝子で鯛や花を打ち出してあるおはじきが好きになったし、南京玉が・・・ 梶井基次郎「檸檬 」