[用法]だます・[用法]あざむく——「
友人をだます(欺く)」「銀行員をだまして(欺いて)大金を引き出す」など、うそを信じさせる意では、相通じて用いられる。◇「だます」は「うまいことを言ってだます」のように、うそを本当と思い込ませる
行為に
重点があるが、「欺く」は「誓い合った
恋人を欺く結果になった」のように、
信頼に反する
行動に対して用いられる
傾向がある。また、「だます」は口頭語、「あざむく」は文章語といえる。◇「だます」には、すかしたりなだめたりする意もある。「だだをこねる
子供をだましながら連れ帰る」「おんぼろ自動車をだましだまし走らせる」◇「欺く」には「昼を(も)欺く明るさ」のような
用法がある。◇
類似の語「偽る」は、
事実と異なることを
故意に言う意が強い。「年齢を偽る」「警察官と偽って取り調べるふうをする」