プイグ【Manuel Puig】
[1932〜1990]アルゼンチンの小説家。登場人物の会話や日記・手紙などのコラージュを用い、社会的弱者や抑圧された人々を描く。作「蜘蛛女のキス」ほか。
プガチョフ【Emel'yan Ivanovich Pugachyov】
[1742ころ〜1775]ロシアの農民戦争(プガチョフの乱)の指導者。ドンコサック出身。1773年、農民のツァーリ信仰を利用してみずからピョートル3世と称し、農奴解放を唱えて農民蜂起を指導。蜂起...
プチャーチン【Evfimiy Vasil'evich Putyatin】
[1804〜1883]ロシアの海軍軍人。嘉永6年(1853)日本との条約締結の特命を受けて来日。安政元年12月21日(1855年2月7日)に日露和親条約、安政5年7月11日(1858年8月19日...
プッサン【Poussin】
⇒プーサン
プッチーニ【Giacomo Puccini】
[1858〜1924]イタリアの作曲家。人情味豊かな題材、優美な旋律、人物描写の妙を尽くしたオペラを多く作曲。作品に「ラ‐ボエーム」「トスカ」「蝶々夫人」など。
プティジャン【Bernard Thadée Petitjean】
[1829〜1882]フランスの宣教師。文久3年(1863)来日。長崎に大浦天主堂を建立。慶応2年(1866)から日本司教となり各地で布教、宗教書籍の刊行に尽力。長崎で没した。
プトレマイオス【Klaudios Ptolemaios】
2世紀ごろのギリシャの天文・地理学者。天文学書「アルマゲスト」を著し、天動説を完成。また緯度・経度を用いた地図を作り、数学・音楽などの研究も行った。英語名トレミー。生没年未詳。
プドフキン【Vsevolod Illarionovich Pudovkin】
[1893〜1953]ソ連の映画監督。モンタージュ理論を唱え、ソ連映画の基礎を築いた一人。代表作「母」「アジアの嵐」など。
プミポン【Bhumibol Adulyadej】
[1927〜2016]タイのバンコク朝第9代の王、ラーマ9世の通称。在位1946〜2016。国内の政治的混乱を調停役として収拾し、また、農村振興のための王室プロジェクトを行うなど、多くの国民の信...
プラウトゥス【Titus Maccius Plautus】
[前254ころ〜前184ころ]古代ローマの喜劇作家。ギリシャ新喜劇をまねながら、ローマ市民の風俗を取り入れ、複雑な筋の展開と庶民的ユーモアを特徴とする独創的な作品を書いた。現存作品は「捕虜」「黄...
プラクシテレス【Praxitelēs】
古代ギリシャの彫刻家。前4世紀に活躍。優美な裸体の神像を得意とした。オリンピアのヘラ神殿の「ヘルメス」が有名。生没年未詳。
プラサド【Rājēndra Prasād】
[1884〜1963]インドの政治家。ガンジーのもとに反英不服従運動に加わり、インド国民会議派の穏健な中間派指導者となる。1950年臨時大統領。1952年から1962年にかけて初代大統領。著「分...
プラトン【Platōn】
[前427ころ〜前347]古代ギリシャの哲学者。ソクラテスの弟子。アテナイ郊外に学園(アカデメイア)を創設。現象界とイデア界、感性と理性、霊魂と肉体とを区別する二元論的認識論において、超越的なイ...
プラトーノフ【Andrey Platonovich Platonov】
[1899〜1951]ソ連の小説家。独自の文体で社会主義建設の不条理を描いたため、当局によって作品の発表を大きく制限される。死後再評価された。作「ジャン」「チェベングール」「土台穴」。
プランク【Max Karl Ernst Ludwig Planck】
[1858〜1947]ドイツの理論物理学者。熱放射を理論的に研究し、プランク定数を導入、量子仮説を提唱して量子論への道を開いた。1918年ノーベル物理学賞受賞。
プラーツ【Mario Praz】
[1896〜1982]イタリアの英文学者・文筆家。美術と文学に関する収集家としても有名。代表作は「肉体と死と悪魔—ロマンティック・アゴニー」。他に「蛇との契約」など。
プリゴジン【Ilya Prigogine】
[1917〜2003]ベルギーの物理学者・化学者。ロシアの生まれ。非平衡熱力学、統計力学の分野で業績を残した。1977年ノーベル化学賞受賞。著「散逸構造」「混沌からの秩序」「存在から発展へ」など...
プリニウス【Plinius】
(Gaius 〜 Secundus)[23〜79]古代ローマの将軍・博物学者。古代の科学知識の集大成ともいうべき「博物誌」の著作で有名。ベズビオ火山の大爆発の際、現地調査中に遭難死。大プリニウ...
プリュドム【Sully Prudhomme】
[1839〜1907]フランスの詩人。本名、ルネ=フランソワ=アルマン=プリュドム。はじめ高踏派に属したが、次第に哲学的・思想的な作品を多く発表。1881年アカデミーフランセーズ会員となる。19...
プリーストリー【John Boynton Priestley】
[1894〜1984]英国の小説家・劇作家・批評家。小説「友達座」「エンジェル小路」で流行作家となる。戯曲「危険な曲がり角」、評論「イギリス小説論」。
プリーストリー【Joseph Priestley】
[1733〜1804]英国の神学者・化学者。気体を研究し、1774年に酸素を発見し、近代化学への道を開いたが、終生フロギストン説の立場をとった。酸化窒素・アンモニア・塩化水素・二酸化硫黄なども発見。
プルジェバリスキー【Nikolay Mikhaylovich Przheval'skiy】
[1839〜1888]ロシアの軍人・探検家・地理学者。ウスリーや中央アジアなどを探検し、動植物資料をも収集。ジュンガルでモウコノウマを発見。著「ウスリー紀行」など。プシバルスキー。
プルタルコス【Plūtarchos】
[46ころ〜120ころ]古代ギリシャの哲学者・著述家。伝記・哲学・自然科学など広い分野にわたる著作活動を行った。著「英雄伝(対比列伝)」「倫理論集」など。プルターク。
プルターク【Plutarch】
プルタルコスの英語名。
プルースト【Marcel Proust】
[1871〜1922]フランスの小説家。独自の手法で、人間存在と外界との相関、意識や記憶の本質を追求した長編小説「失われた時を求めて」は、20世紀文学に大きな影響を与えた。
プルードン【Pierre Joseph Proudhon】
[1809〜1865]フランスの社会主義者。民主的な経済制度や相互連帯に基づく自由で平等な社会の実現を主張。経済的自由主義・共産主義・国家を否定した。著「財産とは何か」「貧困の哲学」など。
プレシェーレン【Francé Prešeren】
[1800〜1849]スロベニアの詩人。ウィーン大学卒。ロマン主義の影響を受け、弁護士助手をしながら詩を発表した。スロベニア国歌「乾杯の詩」の作詞者でもある。
プレスリー【Elvis Presley】
[1935〜1977]米国の歌手。1950年代半ばに登場。カントリー調・ブルース調など多彩なロックンロールを、甘い美声で時に激しく歌い、「ハートブレーク‐ホテル」「ラブ‐ミー‐テンダー」など数多...
プレハーノフ【Georgiy Valentinovich Plekhanov】
[1856〜1918]ロシアの革命思想家。ロシアにおけるマルクス主義の先駆者として、その普及活動に努め、「労働解放団」を創設。ロシア社会民主労働党の結成に参加したがレーニンらと対立、同党の分裂後...
プレボー【Antoine François Prévost d'Exiles】
[1697〜1763]フランスの小説家。通称アベ=プレボー。「ある貴人の回想」の第7巻「マノン=レスコー」は、フランスにおける近代恋愛小説およびロマン主義文学の先駆とされる。
プレーグル【Fritz Pregl】
[1869〜1930]オーストリアの有機化学者。微量天秤を開発し、有機化合物の元素微量分析法(プレーグル法)を完成した。1923年ノーベル化学賞受賞。
プロコフィエフ【Sergey Sergeevich Prokof'ev】
[1891〜1953]ソ連の作曲家・ピアノ奏者・指揮者。ロシア革命後アメリカへ亡命、のち帰国。大衆性をもつ曲が多い。作品に、音楽物語「ピーターと狼」、オペラ「戦争と平和」など。
プロタゴラス【Prōtagoras】
[前490ころ〜前420ころ]古代ギリシャの哲学者。ソフィストの祖。「人間は万物の尺度である」と説き、各人の主観的判断以外に真理はないとする相対論を主張。
プロティノス【Plōtinos】
[205ころ〜270ころ]ギリシャの哲学者。新プラトン学派の創始者。世界は完全なる神の発現・流出であり、それがイデア界・感覚界へと下って事物を生み出すと主張し、中世スコラ学に深い影響を与えた。主...
プロペルティウス【Sextus Propertius】
前1世紀ごろのローマの詩人。エレゲイアの完成者で、ラテン恋愛叙情詩人の代表者の一人。「詩集」4巻の中心をなす、キュンティアという女性への恋と失恋をうたった作品が有名。生没年未詳。
プーサン【Nicolas Poussin】
[1594〜1665]フランスの画家。主にイタリアで活躍。フランス古典主義絵画の代表者で、神話画・宗教画・風景画を多く描いた。作「アルカディアの牧人」など。プッサン。
プーシキン【Aleksandr Sergeevich Pushkin】
[1799〜1837]ロシアの詩人・小説家。ロシアにおける国民文学および近代文章語の確立者。妻をめぐってフランス人将校と決闘し、死亡。叙事詩「ルスランとリュドミーラ」、韻文小説「エウゲニー=オネ...
プーチン【Vladimir Vladimirovich Putin】
[1952〜 ]ロシアの政治家。1975年にレニングラード国立大学法学部を卒業し、ソ連邦国家保安委員会(KGB)に勤務。レニングラード国立大学学長補佐官を経て、1991年のソ連崩壊後、サンクトペ...
プーマ【Souvanna Phouma】
[1901〜1984]ラオスの政治家。王族の出身で、中道派の指導者。1945年、独立を宣言した臨時抗戦政府に参加。統一政府樹立後、五度にわたって首相を務めた。
プーランク【Francis Poulenc】
[1899〜1963]フランスの作曲家。六人組の一人で、フランスの伝統に立脚した音楽を創出。オペラ「テレシアスの乳房」「カルメル派修道女の対話」など。