ヘイエルダール【Thor Heyerdahl】
[1914〜2002]ノルウェーの探検家・人類学者。ポリネシア文化は古代ペルーに起源があるという説を立証するため、1947年に筏(いかだ)コンティキ号でペルーからポリネシアへの漂流実験を行い、1...
へい‐おう【平王】
中国、周の第13代の王。在位、前770〜前720。父幽王が犬戎(けんじゅう)に敗れたのち、前770年、乱を避けて都を鎬京(こうけい)から洛邑(らくゆう)(のちの洛陽)に移した。これを境に、以前を...
へいげん‐くん【平原君】
[?〜前251]中国、戦国時代の人。趙(ちょう)の公子。本名は趙勝。三たび宰相となった。食客数千人を養い、斉の孟嘗君、楚の春申君、魏の信陵君とともに戦国の四君の一人。
へいぜい‐てんのう【平城天皇】
[774〜824]第51代天皇。在位806〜809。桓武天皇の第1皇子。名は安殿(あて)。中央官制の縮小など政治の刷新に努めたが、病のため嵯峨天皇に譲位。のち、薬子(くすこ)の変で復位をはかった...
ヘイデンスタム【Carl Gustav Verner von Heidenstam】
[1859〜1940]スウェーデンの詩人・小説家。ロマン主義的、理想主義的作風で祖国への愛をうたった。1916年ノーベル文学賞受賞。詩集「巡礼と遍歴の歳月」、小説「カロリーネナ」など。
ヘイロウスキー【Jaroslav Heyrovsky】
⇒ヘイロフスキー
ヘイロフスキー【Jaroslav Heyrovsky】
[1890〜1967]チェコスロバキアの物理化学者。1924年、志方益三とともに電流電圧曲線の自記装置ポーラログラフを発明。その応用面の研究を続け、新分野を創始した。59年ノーベル化学賞受賞。ヘ...
ヘシオドス【Hēsiodos】
古代ギリシャの詩人。前8世紀末ごろ活躍。ホメロスと並び称される叙事詩人で、農民の日常生活をうたった「仕事と日々」、神々の系譜をうたった「神統記」が代表作。ヘーシオドス。生没年未詳。
ヘス【Germain Henri Hess】
[1802〜1850]スイスの化学者。ロシアのペテルブルグ大学教授。化学反応における熱総量を研究し、熱化学の発展に貢献。
ヘス【Victor Franz Hess】
[1883〜1964]米国の物理学者。オーストリアの生まれ。軽気球を用いて高空での放射線を観測・研究し、宇宙線研究の基礎を築いた。1936年ノーベル物理学賞受賞。
ヘス【Walter Rudolf Hess】
[1881〜1973]スイスの生理学者。自律神経系を研究、間脳の調節機能を発見した。1949年ノーベル生理学医学賞受賞。
へずつ‐とうさく【平秩東作】
[1726〜1789]江戸中期の狂歌師・戯作者。江戸の人。本名、立松懐之。通称、稲毛屋金右衛門。号、東蒙(とうもう)。戯作「当世阿多福仮面」、随筆「莘野茗談(しんやめいだん)」など。
ヘック【Richard F. Heck】
[1931〜2015]米国の化学者。化学メーカー研究員を経て、デラウェア大教授。有機化合物の合成を仲介する触媒にパラジウムを使い、ヘック反応を確立した。2010年、根岸英一、鈴木章とともにノーベ...
ヘッケル【Ernst Heinrich Haeckel】
[1834〜1919]ドイツの動物学者。海産の無脊椎動物を研究。ダーウィンの進化論を支持し、生物の進化類縁関係の系統樹を作り、個体発生は系統発生を要約して繰り返すという生物発生原則(反復説)を主...
ヘッセ【Hermann Hesse】
[1877〜1962]ドイツの詩人・小説家。1923年、スイスに帰化。第一次大戦中より絶対平和主義を唱え、のち、人間の内面性を追究しつつ、東洋思想にもひかれた。1946年ノーベル文学賞受賞。小説...
ヘットナー【Alfred Hettner】
[1859〜1941]ドイツの地理学者。地誌研究を地理学の中心に置くことを主唱。1913年来日の際、長野県の梓川下流で条痕のある花崗岩塊(いわゆるヘットナー石)を発見して氷堆石(ひょうたいせき)...
ヘップバーン【Audrey Hepburn】
[1929〜1993]米国の映画女優。ベルギー生まれ。「ローマの休日」で世界的な人気スターとなった。ほかに「麗しのサブリナ」「ティファニーで朝食を」など。
ヘップバーン【Katharine Hepburn】
[1907〜2003]米国の映画女優。アカデミー主演女優賞を4度獲得。出演作「旅情」「冬のライオン」「黄昏(たそがれ)」など。
ヘッベル【Christian Friedrich Hebbel】
[1813〜1863]ドイツの劇作家。ドイツ写実主義演劇の先駆となった。作「ユーディット」「マリア=マグダレーナ」「ギューゲスとその指輪」「ニーベルンゲン」。
ヘディン【Sven Anders Hedin】
[1865〜1952]スウェーデンの地理学者・探検家。1893年以来、数回にわたって中央アジア・チベットを探検。楼蘭(ろうらん)遺跡やトランス‐ヒマラヤ山脈を発見し、ロブノールの周期移動を確認した。
ヘベシー【Georg Hevesy】
[1885〜1966]ハンガリーの物理化学者。第二次大戦でスウェーデンに亡命。放射性同位体を研究し、トレーサーとして用いる技術を開発。ハフニウムの発見者の一人。1943年ノーベル化学賞受賞。
ヘボン【James Curtis Hepburn】
[1815〜1911]米国の宣教師・医師。日本名、平文。安政6年(1859)来日し、神奈川で医療と伝道に従事するかたわら、和英辞典「和英語林集成」を編集、ヘボン式ローマ字を創始。また、新・旧約聖...
ヘミングウェイ【Ernest Miller Hemingway】
[1899〜1961]米国の小説家。「ロストジェネレーション(失われた世代)」の代表作家で、死と隣り合わせの現実に敢然と立ち向かう人間の姿を描く。1954年ノーベル文学賞受賞。作「日はまた昇る」...
ヘラクレイトス【Hērakleitos】
[前540ころ〜前480ころ]古代ギリシャの哲学者。万物は「ある」ものではなく、反対物の対立と調和によって不断に「なる」ものであり、その根源は火であると主張した。その学説は、万物流転説とよばれる。
ヘルダー【Johann Gottfried von Herder】
[1744〜1803]ドイツの哲学者・文学者。自然、感情、民族的個性の尊重を説き、シュトゥルム‐ウント‐ドラング運動に影響を与えた。著「新ドイツ文学断想」「言語の起源についての論考」「人類歴史哲...
ヘルダーリン【Johann Christian Friedrich Hölderlin】
[1770〜1843]ドイツの詩人。古代ギリシャ的な美と調和を理想とし、格調高い多くの叙情詩を作った。ほかに小説「ヒュペーリオン」など。
ヘルツ【Heinrich Rudolf Hertz】
[1857〜1894]ドイツの物理学者。電磁波の存在を実験で確認し、マクスウェルの電磁波理論を証明した。運動体の力学研究でも有名。著「力学原理」など。
ヘルツル【Theodor Herzl】
[1860〜1904]オーストリアのユダヤ人ジャーナリスト。1897年、バーゼルで第1回シオニスト会議を開催、シオニズム運動を発足させた。著「ユダヤ人国家」など。
ヘルムホルツ【Hermann Ludwig Ferdinand von Helmholtz】
[1821〜1894]ドイツの生理学者・物理学者。エネルギー保存の法則の体系化、神経の刺激伝導速度の測定、検眼鏡の発明、聴覚の共鳴説や色覚の三色説の提唱のほか、広い分野に功績を残した。
ヘロデ【Herod】
[前73ころ〜前4]ユダヤの王。在位、前37〜前4。キリスト誕生当時専制君主として君臨、ヘレニズム文化に心酔し、エルサレム神殿を再建。猜疑心(さいぎしん)が強く、妻子や縁者を殺害。キリストを除く...
ヘロドトス【Hērodotos】
前5世紀の古代ギリシャの歴史家。小アジアの生まれ。オリエントを広く旅行し、その見聞に基づき、ペルシア戦争を中心にした「歴史」を著述、歴史の父とよばれる。ヘーロドトス。生没年未詳。
へんじゃく【扁鵲】
中国、戦国時代の伝説的名医。渤海郡(河北省)の人。姓は秦、名は越人。長桑君に学んで禁方の術を受け、虢(かく)の太子の急病を救ったという。耆婆(ぎば)と並び称される。転じて、名医をいう。
へんじょう【遍昭/遍照】
[816〜890]平安前期の僧・歌人。六歌仙・三十六歌仙の一人。俗名、良岑宗貞(よしみねのむねさだ)。桓武天皇の孫。良岑安世の子。素性(そせい)の父。仁明天皇に仕えたが、天皇の崩御により出家。京...
へんじょう‐こんごう【遍照金剛】
密教で、大日如来の名。光明があまねく照らし、金剛のように不滅であるところからいう。 空海のこと。
ヘンデル【Georg Friedrich Händel】
[1685〜1759]ドイツの作曲家。イギリスで後半生を送った。後期バロック音楽の大家で、はじめオペラ、のちオラトリオに大作を残した。作品にオラトリオ「メサイア」、オペラ「ジュリアス=シーザー」...
ヘンドリックス【Jimi Hendrix】
[1942〜1970]米国のロックギター奏者・歌手。本名、ジェームズ=マーシャル=ヘンドリックス(James Marshall Hendrix)。1960年代に出現した最も革命的なロックギタリス...
へんみ‐じゅん【辺見じゅん】
[1939〜2011]ノンフィクション作家・歌人。富山の生まれ。本名、清水真弓。父は角川源義(げんよし)。戦艦大和(やまと)の乗組員を描いたノンフィクション「男たちの大和」で新田次郎文学賞を受賞...
へんみ‐よう【辺見庸】
[1944〜 ]ジャーナリスト・小説家。宮城の生まれ。本名、秀逸。共同通信社に入社、外信部の記者となる。勤務のかたわら書き上げた「自動起床装置」で芥川賞受賞。退職後本格的な執筆活動に入る。他に小...
ヘンリー【Henry】
英国王。 (2世)[1133〜1189]在位1154〜1189。プランタジネット朝の始祖。フランスに広大な土地を領有。行政裁判制度の確立などにより、イギリス封建王政の最盛期を築いた。 (7世...
ヘンリー【Henry】
《Henry the Navigator》[1394〜1460]ポルトガルの王子。ジョアン1世の三男。アフリカ西海岸の探検隊の派遣・航海を奨励し、のちのポルトガルの海上発展に寄与した。ヘンリー航...
ヘンリー【Joseph Henry】
[1797〜1878]米国の物理学者。ファラデーとは独立に電磁誘導を発見。自己誘導の発見、電磁式電信機や電流計の発明、太陽黒点の熱放射の観測など業績が多い。
ヘンリー【Patrick Henry】
[1736〜1799]米国独立革命の指導者。印紙条令の反対運動で知られ、「自由か、しからずんば死を与えよ」の演説で英本国との開戦を主張。独立後は、中央集権主義的合衆国憲法に反対する反フェデラリス...
ヘーゲル【Georg Wilhelm Friedrich Hegel】
[1770〜1831]ドイツの哲学者。自然・歴史・精神の全世界を、矛盾を蔵しながら、常に運動・変化する、弁証法的発展の過程としてとらえた。また、欲望の体系としての市民社会概念を明らかにした。ドイ...
ヘースティングズ【Francis Rawdon Hastings】
[1754〜1826]英国の軍人。総督兼総司令官として、武力により全インドを支配し、さらにシンガポールを買収するなど、英国のインド・東南アジア支配の強化に尽くした。
ヘースティングズ【Warren Hastings】
[1732〜1818]英国の初代ベンガル総督。強硬な統治政策によって英国のインド支配の基礎を固めた。
ヘーズ【Rutherford Birchard Hayes】
[1822〜1893]米国の政治家。第19代大統領。在任1877〜1881。共和党。下院議員、オハイオ州知事を経て大統領に就任。金本位制を採用。→ガーフィールド