せいゆうきりゅう【性猶杞柳】
人間の本性は、曲げて器にできるコリヤナギのようなもので、善にも悪にもなり得るということ。
- 注記
- 「杞柳」は、コリヤナギ。「性は猶なお杞柳きりゅうのごとし」と読み下す。
- 出典
- 『孟子もうし』告子こくし子上
- 用例
- それはコブヤナギといつて、「孟子」に謂はゆる杞柳きりうのことだといふ。性は杞柳のごとく、義は桮棬はんけん(原文ママ)のごとし。人の性を以つて仁義を為すは杞柳を為るがごとし。とある。その杞柳は柳行李の材料になると山崎氏の話であつた。〈野上豊一郎・北信早春譜〉
- 類語
- 性猶湍水