ひんじゃのいっとう【貧者一灯】
貧しい者のわずかばかりの心のこもった寄進は、金持ちの豪勢な寄進にまさるということ。真心のこもった行いの尊いことのたとえ。
ふげんふご【不言不語】
口に出して何も言わないこと。▽言う、語る意の言語の「言」「語」のそれぞれに打消しの意の「不」を添えた語。一般に「言わず語らず」の形で用いられることが多い。
ふはいだらく【腐敗堕落】
健全な精神がゆるみ乱れて、品行が悪くなること。品行が悪くなって身をもち崩すこと。▽「腐敗」は腐り崩れる意から、堕落と同意。
ふへいふまん【不平不満】
ある物事や状態に対して、心持ちが穏やかでなく満ち足りないさま。
ほうがんびいき【判官贔屓】
弱者や薄幸の者に同情し、味方したり応援したりすること。また、その気持ち。▽「判官」は官職の名で、ここでは検非違使けびいしの尉じょう(判官)の職にあった源義経みなもとのよしつねのこと。「贔屓」は目をかけること。源義経が兄の頼朝よりともにねたまれて滅んだことに、人々が同情を寄せたことからいう。「判」は「はん」とも読む。
ほうとうざんまい【放蕩三昧】
酒色にふけって身を持ち崩すこと。品行が悪く、勝手気ままにふるまうこと。
ほうとうぶらい【放蕩無頼】
酒色にふけり、勝手気ままに振る舞って品行の定まらないさま。▽「放蕩」はほしいままに振る舞うこと。酒色におぼれて身もちが定まらないこと。「無頼」は定職をもたず素行の悪いさま。
ほうとうむすこ【放蕩息子】
ほしいままに振る舞う、全く役立たずの息子。酒や女におぼれて身持ちがおさまらない息子。
ほつぼだいしん【発菩提心】
仏教のことばで、悟りを開こうとする気持ちをもって、仏門に入ろうと決意すること。また、俗世間を離れ、出家や隠遁生活に入ること。
まんりょうぶげん【万両分限】
何万両もの財産を持っている富豪。大金持ち。「—でも、町人風情かあるいは功のない者は」〈滑・浮世床・二〉