ちょくじょうけいこう【直情径行】
感情の赴くに任せて思うとおりに行動すること。▽「直情」はありのままの感情、「径行」は思うことを曲げないで、そのままに行動すること。「情じょうを直なおくして径ただちに行おこなう」と訓読する。
ていほうれんれん【綈袍恋恋】
《「史記」范睢(はんしょ)伝の、魏の須賈(しゅか)が范睢を哀れんで厚絹の綿入れを与えたという故事から》友情のあついこと、また友情の変わらないことのたとえ。
てんちそうぞう【天地創造】
神が天と地を創造したことによって、世界が始まったとする考え方。また、そのような神の行い。
どうぶんどうき【同文同軌】
天下を統一すること。また、天下が統一されていることの形容。▽「同文」は文字を、「同軌」は車の車輪の幅を統一すること。「文ぶんを同おなじくし軌きを同おなじくす」と訓読する。「同軌同文どうきどうぶん」ともいう。
どほうがかい【土崩瓦解】
土が崩れ、かわらがばらばらに砕けるように、物事が崩れて手の付けようがないたとえ。▽「瓦解」は一部分の崩れから、全体がばらばらになること。「瓦解土崩がかいどほう」ともいう。
はんしんはんぎ【半信半疑】
半分は信じているが、半分は疑っている状態。うそか本当か判断に迷う様子。
ばつざんがいせい【抜山蓋世】
山を引き抜くほどの強大な力と、世を覆い尽くすほどの気力があること。威勢がきわめて盛んなさま。もとは漢の劉邦りゅうほうと天下を争った楚その項羽こううが、寵愛ちょうあいの虞美人ぐびじんと最後の酒宴を催した折に、自分の盛んな力量と意気をいった語。▽「抜山」は山を引き抜くこと。「蓋世」は世を覆う、世を圧倒すること。「力は山を抜き、気は世を蓋おおう」の略。「山やまを抜ぬき世よを蓋おおう」と訓読する。
ひかこうがい【悲歌慷慨】
悲しげに歌い、世を憤り嘆くこと。社会の乱れや自分の不運などを、憤り嘆くこと。壮烈な気概のたとえ。▽「悲歌」は悲しげに歌うこと。「慷慨」は憤り嘆くこと。「慷慨悲歌こうがいひか」ともいう。
むにむさん【無二無三】
ただ一つしかなく、それに代わるものがないこと。転じて、一つの物事に心を傾けてそれに打ち込むさま。▽もと仏教語。仏になる道は一乗だけで、ほかに道はないという意から。「三」は「ざん」とも読む。
やろうじだい【夜郎自大】
自分の力量を知らずに、いばっている者のたとえ。▽「夜郎」は中国漢の時代の西南の地にあった未開部族の国の名。「自大」は自らいばり、尊大な態度をとること。