でんこう-えいり【電光影裏】
人生は束の間であるが、
人生を悟った者は
永久に滅びることがなく、
存在するというたとえ。▽「
電光」は
稲妻のこと、「影」は光の意。「電光影裏春風を斬
きる(
稲妻が春風を斬るようなもので、魂まで滅し尽くすことはできない)」の略。中国宋
そうの僧祖元
そげんを元
げんの
兵士が襲って殺そうとしたとき、
祖元が唱えた
経文の
一句。
- 用例
- 「そういばるもんじゃないよ。君などはことによると電光影裏にさか倒れをやるかもしれないぜ」<夏目漱石・吾輩は猫である>