せいしほうしん【西施捧心】
考えもなしに、人の真似をしても、物笑いになるだけであるということ。猿まねをして
失笑を買うこと。また、
美女が病に苦しむさまもいう。
- 注記
- 「西施せいし心むねを捧ほうず(捧いだく)」と読み下す。「西施の顰ひそみに倣ならう」という類句もある。
- 故事
- 中国春秋時代、越えつの国の西施せいしという絶世の美女は、胸に持病があって、胸を押さえ眉をひそめて苦しむようすがまた美しかった。これを見た、一説に東施とうしという名前の醜い女が真似をしてみたが、みな怖がって逃げ出したという。
- 出典
- 『荘子そうじ』天運てんうん