1. 仏語。生前悪事を犯した亡者を乗せて地獄に運ぶという、火の燃えている車。また獄卒呵責 (かしゃく) に用いるという火の車。

    1. 「身を責め砕く—の責め」〈謡・綾鼓

  1. 車輪の形に燃える火。

    1. 「天よりは—降りかかり」〈謡・俊成忠度

  1. 《中国語から》汽車

    1. 「—火船電信等…遠方の人民をして、相互いに交通往来し」〈中村訳・自由之理

《「かじゃ」とも》仏事に用いるふた付きの香炉。かさ。

「(笈 (おひ) ニハ)—、閼伽坏 (あかつき) 、金剛童子の本尊を入れたりけり」〈義経記・七〉

漢字六書 (りくしょ) の一。音はあるが当てるべき漢字のない語に対して、同音既成漢字意味関係なく転用するもの。食物を盛る高い脚の付いた器の意の「豆」の字を、穀物の「まめ」の意に用いる類。

  1. (「火車」「香車」とも書く)遊女監督指揮する女。やり手ばばあ。

    1. 「其次の御客は酒飲ませて…舞い玉うものと左 (さ) る—めが申せしよし」〈露伴・辻浄瑠璃〉

  1. 遊女屋揚屋茶屋などの女主人。

  1. 花車方」の略。

貨物輸送用の鉄道車両。有蓋 (ゆうがい) 車・無蓋車・冷蔵車などがある。

[名・形動]華やかにおごること。はででぜいたくなこと。また、そのさま。

出典:青空文庫

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