いちじほうへん【一字褒貶】
文章を書くさいに、わずか一字を使い分けることで、人をほめたり、けなしたりすること。
- 注記
- 「褒」は、ほめる。「貶」は、けなす。孔子こうしが手を加えたとされる、歴史書『春秋しゅんじゅう』(儒教の経典けいてんの一つ)の表現様式を評したことば。
- 故事
- 『春秋』の注釈書である『春秋左氏伝しゅんじゅうさしでん』の集解しっかいの序で、筆者杜預どよは「春秋は文字一つの使い分けで人の行いの善悪を褒めたり貶したりしている」と述べた。
- 出典
- 『春秋左氏伝集解しゅんじゅうさしでんしっかい』序
- 類語
- 春秋筆法