しゅうかふてき【衆寡不敵】
数が少ないことは不利であるということ。多くの敵と戦うには、味方の人数が少なく、勝ち目がないという意味。
- 注記
- 「衆」は、数が多いこと。「寡」は、数が少ないこと。「不敵」は、敵対することができない。相手にならない。「衆寡しゅうか敵てきせず」と読み下す。「多勢たぜいに無勢ぶぜい」と同意。
- 出典
- 『魏志ぎし』張範ちょうはん
- 用例
- たとい世間がどう云おうと、余一人はやはり昔の通り是公是公と呼よび棄すてにしたかったんだが、衆寡敵しゅうかてきせず、やむをえず、せっかくの友達を、他人扱いにして五十日間通して来たのは遺憾いかんである。〈夏目漱石・満韓ところどころ〉