1 身分や職業をうかがわせるような外見上のようす。身なり。ふうたい。「怪しい―の男」「勤め人らしい―」
2 和歌・連歌などの表現様式。作品から感じ取られる情趣や、それが言葉に表れている姿。歌風。
3 能楽で、役柄・曲柄・芸風・風情などをさしていう語。世阿弥の能楽論用語。風姿。
出典:青空文庫
・・・……「……風体を、ごらんなさいよ。ピイと吹けば瞽女さあね。」 と・・・ 泉鏡花「開扉一妖帖」
・・・夫は提灯の火影に私の風体を見て、「木賃ならついそこにあるが……私・・・ 小栗風葉「世間師」
・・・しがた厩舎の者らしい風体の男が三番の馬券を買って行ったのを見たの・・・ 織田作之助「競馬」