ふううん-げつろ【風雲月露】
詩興を催す自然の
風物のこと。また、
実際の生活には役に立たない自然の
風物を詠んだだけの
詩文のこと。
詩文が花鳥風月を詠んで
技巧にのみ流れ、
社会や人心に何の益もないのをそしった語。▽「風」「雲」「月」「露」は
詩歌の
題材で、自然の
風物。
- 出典
- 『隋書ずいしょ』李諤伝りがくでん
- 用例
- 風雲月露の中に不可思議なる或物あるものを瞑想めいそうするが如ごときは、我邦わがくにの詩歌に甚だ稀まれなる所なり。<高山樗牛・明治の小説>
- 類語
- 煙雲月露 嘲風詠月