こうたいいやく【抗体医薬】
抗体(免疫グロブリン)が病原体や異物などの抗原を認識するしくみを利用した薬剤。抗癌剤 (こうがんざい) のように正常な細胞まで破壊することがなく、副作用が少ないとされる。抗体医薬品。抗体製剤。抗体薬。 [補説]破傷風菌に感染したウサギから取り出した血清を破傷風患者に注射したのが始まり。現在は、遺伝子工学や細胞融合の技術を使用してマウスなどにヒトの抗体を作らせることができるが、コストや生産規模などの点で課題も多い。
こうたいかく【後退角】
航空機の主翼を、胴体に対して直角より後方へ傾けて取り付けた場合の、翼の角度。
こうたいけんさ【抗体検査】
細菌・ウイルスなどの病原体に対する抗体の有無や量を調べる検査。少量の血液から麻疹 (ましん) ・水痘 (すいとう) ・百日咳 (ぜき) ・HIVなどさまざまな感染症の抗体価を調べることができる。麻疹や百日咳などの場合、抗体価が低いと感染リスクが高まるため、予防接種によって抗体価を上げる必要がある。また、過去の感染の有無、現在の免疫力の程度などもわかる。たとえばHIVの抗体が陽性であればHIVに感染していると判定される。
出典:青空文庫
・・・守衛は何人か交替に門側の詰め所に控えている。そうして武官と文官と・・・ 芥川竜之介「保吉の手帳から」
・・・るかと思えば、のろく後退をしながら、茶店に向って、吻と、立直って・・・ 泉鏡花「伯爵の釵」
・・・の交番を発し、一時間交替の巡回の途に就けるなりき。 その歩行や、・・・ 泉鏡花「夜行巡査」