せっしょうきんだん【殺生禁断】
仏教の
慈悲の教えに基づいて、生き物を殺すのを禁じること。鳥や獣を狩ったり、魚を捕ったりすることを禁じること。
- 注記
- 「殺生」は、生き物を殺すこと。仏教では十悪(殺生・偸盗ちゅうとう・邪淫じゃいん・妄語もうご・綺語きご・悪口あっく・両舌りょうぜつ・貪欲とんよく・瞋恚しんに・愚癡ぐちまたは邪見じゃけん)の一つ。
- 出典
- 『続日本紀しょくにほんぎ』一二
- 用例
- いずこの海辺にも漁業と採塩とに御停止と申すことはない。もっとも、海辺に殺生禁断の場処があるように、山中にも留山とめやまというものは立て置かれてある。〈島崎藤村・夜明け前〉