マレルブ【François de Malherbe】
[1555〜1628]フランスの宮廷詩人。古典主義作詩法の先駆者。フランス語の整理・純化に努めた。
マレンコフ【Georgiy Maksimilianovich Malenkov】
[1902〜1988]ソ連の政治家。1953年スターリンの死後、首相・党書記長となり、55年辞任。フルシチョフの追放を策して57年失脚。
マレービチ【Kazimir Severinovich Malevich】
[1878〜1935]ソ連の画家。シュプレマティスム(絶対主義)を提唱し、幾何学的な形態のみによって画面を構成。作「黒い正方形」「白の中の白」など。マレービッチ。
マロ【Clément Marot】
[1496〜1544]フランスの宮廷詩人。プロテスタンティズムに傾いて迫害を受けながら、書簡詩・風刺詩などに軽妙洒脱な詩才を示した。詩集「クレマンの青春」「地獄」など。
マロ【Hector Malot】
[1830〜1907]フランスの小説家・批評家。旅を通じて少年が成長する過程を描いた児童小説「家なき子」で知られる。
マロリー【Thomas Malory】
[?〜1471]英国の文人。アーサー王伝説を集大成した散文物語「アーサー王の死」を著し、近代英文学にも大きな影響を与えた。
マン【Mann】
(Heinrich 〜)[1871〜1950]ドイツの小説家・批評家。の兄。ナチス時代、フランス・米国亡命、反ファシズム闘争を展開した。作「ウンラート教授」「アンリ四世」など。 (Thom...
まんげん‐しばん【卍元師蛮】
[1626〜1710]江戸前期の臨済宗の僧。相模の人。日本の僧の伝記の編纂を発願。三十余年諸国を歩いて資料を収集し、「延宝伝灯録」「本朝高僧伝」などを著した。
まんさい【満済】
[1378〜1435]室町前期の真言宗の僧。京都の人。足利義満の猶子となり、醍醐寺座主(ざす)・東寺長者・准三后となった。足利義満・義持・義教の3代にわたって尊信が厚く、幕政の中枢に関与し、黒衣...
まんざん‐どうはく【卍山道白】
[1636〜1715]江戸前期の曹洞宗の僧。備後(びんご)の人。加賀大乗寺の月舟宗胡に師事。当時乱れていた法系嗣承を改めるために尽力。著「宗統復古志」など。復古道人。
マンシーニ【Henry Mancini】
[1924〜1994]米国の作曲家・編曲家。ジャズ楽団の編曲者などを経て映画音楽の作曲家・編曲家として活躍。映画「ティファニーで朝食を」の主題歌「ムーンリバー」はスタンダードナンバーとなった。他...
マンスフィールド【Katherine Mansfield】
[1888〜1923]英国の女流小説家。ニュージーランド生まれ。短編小説の名手として知られ、繊細な感受性をもって微妙な人間心理を描いた。作「園遊会」など。
まんせい【満誓】
奈良前期の僧・歌人。俗名、笠朝臣麻呂(かさのあそみまろ)。養老5年(721)出家し、元正天皇の命により筑紫の観世音寺を造立。大宰帥(だざいのそち)となった大伴旅人と親交があり、沙弥(さみ)満誓・...
まんぜい【満済】
⇒まんさい(満済)
マンゾーニ【Alessandro Manzoni】
[1785〜1873]イタリアの詩人・小説家・劇作家。イタリアロマン派の代表者で、カトリック的理想と近代的精神とを統合した作品を書いた。歴史小説「婚約者」など。
まんてい‐おうが【万亭応賀】
[1819〜1890]江戸末期・明治初期の戯作者。江戸の生まれ。本名、服部孝三郎。合巻「釈迦八相倭文庫」で戯作界に地位を確立、のち反動的な風刺作品を書いた。
マンテーニャ【Andrea Mantegna】
[1431〜1506]イタリアの画家。壮大な着想と厳格な写実で、北イタリア‐ルネサンスを代表。
マンデス‐フランス【Pierre Mendès France】
[1907〜1982]フランスの政治家。急進社会党員。第二次大戦中はド=ゴールの自由フランス政府に参加。1954年首相となり、インドシナ戦争の休戦を実現。
マンデラ【Nelson Rolihlahla Mandela】
[1918〜2013]南アフリカ共和国の黒人解放運動指導者・政治家。1990年、27年間の獄中生活ののち釈放され、翌年アフリカ民族会議(ANC)議長に就任。白人との協調路線をもとに白人単独支配を...
マンデルブロ【Benoît Mandelbrot】
[1924〜2010]ポーランドのワルシャワ出身、ユダヤ系の数学者、経済学者。1936年、家族とともにフランスに移住。1947年、エコールポリテクニークを卒業。その後、米国のカリフォルニア工科大...
マンハイム【Karl Mannheim】
[1893〜1947]ハンガリー生まれの社会学者。知識社会学を確立。また、時代の診断学として現代学を構想。ナチス政権成立後、英国に亡命。著「イデオロギーとユートピア」など。
マンフォード【Lewis Mumford】
[1895〜1990]米国の都市研究家・文明批評家。世界の都市の歴史を考察して現代の巨大都市の非人間性を批判したほか、技術論を軸とした幅広い文明批評を展開した。著「都市の文化」「歴史の都市 明日...
マン‐レイ【Man Ray】
[1890〜1976]米国の写真家・美術家。ダダイスムの運動に参加。ソラリゼーションなどの写真技法を案出する一方、映画・オブジェなどでも多くの実験的作品を発表した。
マーク‐トウェーン【Mark Twain】
[1835〜1910]米国の小説家。本名、サミュエル=ラングホーン=クレメンズ(Samuel Langhorne Clemens)。ユーモアと社会風刺に満ちた作品で名を成すが、後年、ペシミスチッ...
マーシャル【Alfred Marshall】
[1842〜1924]英国の経済学者。古典学派を継承して限界分析の手法を導入、ケンブリッジ学派を創始。著「経済学原理」「産業貿易論」など。→マーシャルのk
マーシャル【George Catlett Marshall】
[1880〜1959]米国の軍人・政治家。第二次大戦中は陸軍参謀総長、戦後は国務長官。1953年ノーベル平和賞受賞。
マータイ【Wangari Muta Maathai】
[1940〜2011]ケニアの環境保護運動家・政治家。1977年、環境保護や女性の地位向上などを目指すNGO「グリーンベルト運動」を創設、植林運動などを展開した。2002年には国会議員となり、そ...
マー‐チャンシャン【馬占山】
⇒ばせんざん(馬占山)
マードック【Jean Iris Murdoch】
[1919〜1999]英国の女流小説家。ユーモアと叙情性を併せ持つ作風で愛の不毛を描く。作「網の中」「鐘」など。
マーラー【Gustav Mahler】
[1860〜1911]オーストリアの作曲家・指揮者。後期ロマン派に属し、作品は標題的性質と色彩豊かな管弦楽法をもつ。作品に、9曲の交響曲のほか、歌曲「亡き子をしのぶ歌」など。
マーリー【Bob Marley】
[1945〜1981]ジャマイカの歌手。英国人の父とジャマイカ人の母との間に生まれる。1970年代にジャマイカの音楽レゲエを開拓・完成させ、その音楽と思想を世界に広めた。ボブ=マーリー。
マールブランシュ【Malebranche】
⇒マルブランシュ
マーロー【Christopher Marlowe】
[1564〜1593]英国の劇作家・詩人。無韻詩の用法を確立。シェークスピアに影響を与えた。戯曲「フォースタス博士」「タンバレン大王」など。
マーワルディー【al-Māwardī】
[974〜1058]イスラム教シャーフィイー派の法学者・政治理論家。その著「統治論」によって古典的カリフ論を確立した。