ルイ【Louis】
フランス国王の名。 (9世)[1214〜1270]在位1226〜1270。諸侯の反乱を抑えて王権を拡大。ソルボンヌ神学校を創設。第7回・第8回十字軍に参加し、チュニスで病没。聖ルイ。聖王。 ...
ルイス【Gilbert Newton Lewis】
[1875〜1946]米国の物理化学者。活動度の概念を導入して、実在溶液を熱力学的に論じる基礎を確立。また、立方体の八つのすみに電子が入る原子模型を提唱し、電子対による化学結合論を展開した。
ルイス【Harry Sinclair Lewis】
[1885〜1951]米国の小説家。米国社会の偽善性・俗物性などを風刺した作品を書いた。1930年ノーベル文学賞受賞。作「本町通り」「バビット」「アロースミス」など。
ルイス【John Llewellyn Lewis】
[1880〜1969]米国の労働運動指導者。炭坑夫出身。合同炭鉱労働組合を指導。保守的なAFL(米国労働総同盟)を脱退し、1938年、CIO(産業別労働組合会議)を結成した。
ルイス【Pierre Louÿs】
[1870〜1925]フランスの詩人・小説家。ベルギー生まれ。高踏派の流れをくむ象徴派詩人で、幻想的・官能的世界をうたった。散文叙情詩「ビリチスの歌」、小説「アフロディット」など。
ルイス【William Arthur Lewis】
[1915〜1991]英国の経済学者。特に開発途上国の経済構造を分析、農業から工業へと労働力が移動する枠組みを表す「二重経済モデル」を構築した。1979年、米国のセオドア=シュルツとともにノーベ...
ルイス【Clive Staples Lewis】
[1898〜1963]英国の批評家・小説家。ヨーロッパの中世文学を論じた「愛とアレゴリー」でゴランツ賞を受賞。ファンタジー小説「ナルニア国物語」でも知られる。
ルイス【Jerry Lee Lewis】
[1935〜2022]米国の歌手・ピアニスト。立ったままピアノを激しく弾き、歌うスタイルが人気を博し、ロックンロールの先駆者として活躍。代表曲は「火の玉ロック」など。ジェリー=リー=ルイス。
ルイセンコ【Trofim Denisovich Lïsenko】
[1898〜1976]ロシアの生物学者・農学者。植物の発育段階説を唱え、春化(しゅんか)処理法を研究。旧ソ連時代に環境条件によって獲得した形質は遺伝するという学説を発表し、スターリンの支持を得て...
ルイ‐ナポレオン【Louis-Napoléon】
⇒ナポレオン
ルイ‐フィリップ【Louis-Philippe】
[1773〜1850]フランス国王。在位1830〜1848。ブルボン家の支流オルレアン家の出身。フランス革命初期より自由主義者として活躍したが、のち亡命。1830年の七月革命で迎えられ即位。「市...
ルウォフ【André Lwoff】
[1902〜1994]フランスの微生物学者。パスツール研究所で微生物遺伝学を研究。酵素・ウイルスの合成の遺伝的制御機構の研究により1965年、モノーとジャコブとともにノーベル生理学医学賞を受賞。
ルオ‐チェンユイ【羅振玉】
⇒らしんぎょく(羅振玉)
ルオー【Georges Rouault】
[1871〜1958]フランスの画家。黒く太い輪郭線、単純な形態、深く輝くような色彩を特色とする。
ルカ【Lucas】
新約聖書に登場する人物。パウロの協力者で、教養ある医者であったといわれる。「ルカによる福音書」の著者とされる。
ルカヌス【Marcus Annaeus Lucanus】
[39〜65]ローマの詩人。スペイン生まれ。ストア派哲学者セネカの甥。皇帝ネロに愛されたが、のち背いて暗殺に加担し、死を命ぜられた。未完の叙事詩「内乱(パルサリア)」10巻がある。
ル‐カレ【John le Carré】
[1931〜2020]英国の小説家。本名、デビッド=コーンウェル(David Cornwell)。教師や英国情報局秘密情報部(MI6)勤務などを経て小説家に転身。「寒い国から帰ってきたスパイ」で...
ルカーチ【Lukács György】
[1885〜1971]ハンガリーの哲学者・文学史家。ドイツで哲学・美学を学んだのち帰国。1918〜1919年のハンガリー革命に参加し、革命失敗後、亡命。第二次大戦後再帰国。マルクス主義の立場から...
ルキアノス【Lūkianos】
[120ころ〜180ころ]ギリシャの作家。シリア生まれ。対話形式により、当時の世相・哲学・宗教など、あらゆるものを批判・風刺した。作「神々の対話」「死者の対話」「本当の話」など。
ルクセンブルク【Rosa Luxemburg】
[1870〜1919]ドイツの女性社会主義者・経済学者。ポーランド生まれ。ドイツ社会民主党左派、ポーランドの革命運動の指導者。第一次大戦中、スパルタクス団を組織。ドイツ革命勃発後ドイツ共産党を結...
ル‐クレジオ【Jean-Marie Gustave Le Clézio】
[1940〜 ]フランスの小説家。1963年「調書」でデビュー。断片的な文章の挿入や反復など、実験的な手法を用いた文体で注目される。2008年ノーベル文学賞受賞。作「大洪水」「砂漠」「海を見たこ...
ルクレティウス【Titus Lucretius Carus】
[前94ころ〜前55ころ]ローマの哲学詩人。エピクロスの原子論に基づく哲学詩「物の本質について」により、唯物論的世界観を叙述した。
ル‐グウィン【Ursula Le Guin】
[1929〜2018]米国の女性SF・ファンタジー作家。両性具有の異星人と地球人の遭遇を描いた「闇の左手」や、ファンタジー「ゲド戦記」などがある。
ル‐コック【Albert von Le Coq】
[1860〜1930]ドイツの東洋学者・探検家。トルファン・クチャなどを調査・発掘し、多数の古代文化遺産を持ち帰った。著「マニハイカ」「高昌」など。
ル‐コルビュジェ【Le Corbusier】
[1887〜1965]スイス生まれのフランスの建築家。本名、シャルル=エドワール=ジャヌレ=グリ(Charles-Édouard Jeanneret-Gris)。機能的合理主義に基づく近代建築理...
ルコント‐ド‐リール【Leconte de Lisle】
[1818〜1894]フランスの詩人。本名、シャルル=マリー=ルコント(Charles Marie Leconte)。高踏派の中心的存在。感情・主観を排し、厳格な形式によって荘重な美の世界を追求...
ルサージュ【Alain-René Lesage】
[1668〜1747]フランスの小説家・劇作家。スペインの悪漢小説の流れをくみ、社会風俗を写実的に描いた。小説「ジル=ブラス物語」、喜劇「チュルカレ」など。
ル‐シャトリエ【Henry Louis Le Chatelier】
[1850〜1936]フランスの化学者。高温計や熱電対を改良製作し、高温での化学反応を研究。
ルジチカ【Leopold Ruzicka】
[1887〜1976]スイスの有機化学者。クロアチア生まれ。男性ホルモンのアンドロステロンおよびテストステロンの合成で知られる。1939年、ブーテナントとともにノーベル化学賞受賞。ルジーチカ。
ルジャンドル【Adrien-Marie Legendre】
[1752〜1833]フランスの数学者。整数論・楕円関数などの研究で業績があり、また最小二乗法を創出した。
るそん‐すけざえもん【呂宋助左衛門】
⇒納屋助左衛門(なやすけざえもん)
ルソー【Henri Rousseau】
[1844〜1910]フランスの画家。もと、税関吏として知られる。独特の幻想世界を色彩豊かに描いた。
ルソー【Jean-Jacques Rousseau】
[1712〜1778]フランスの啓蒙思想家・小説家。スイス生まれ。「学問芸術論」で人為的文明社会を批判して自然にかえれと主張、「エミール」では知性偏重の教育を批判した。また、「社会契約論」では人...
ルソー【Théodore Rousseau】
[1812〜1867]フランスの画家。バルビゾン派の中心人物。風景画における大気の効果を追求、印象派の先駆者とされる。
ルター【Martin Luther】
[1483〜1546]ドイツの宗教改革者。1517年、教皇庁による免罪符発行を批判する「九五か条の意見書」によって教皇から破門されたが、これが宗教改革運動の発端となった。ザクセン選帝侯の保護下に...
ルッジェーリ【Michele Ruggieri】
[1543〜1607]イタリアのイエズス会士。中国名、羅明堅。インド・中国で伝道活動を行った。著「天主聖教実録」。
ルッター【Luther】
⇒ルター
ルドゥー【Claude-Nicolas Ledoux】
[1736〜1806]フランスの建築家。多数の貴族邸宅を建て、1773年に王室建築家となる。純粋幾何学的形態を用いた革命的建築のスケッチを残した。
ルドン【Odilon Redon】
[1840〜1916]フランスの画家・版画家。象徴派の文学者たちと親交をもち、暗示性に富む神秘的な画風を確立した。
ルナチャルスキー【Anatoliy Vasil'evich Lunacharskiy】
[1875〜1933]ソ連の芸術学者・批評家・政治家。早くから革命運動に参加し、十月革命後は教育人民委員。また、芸術理論家として文学・芸術運動の指導にあたった。著「実証美学の基礎」「オリバー=ク...
ルナン【Joseph Ernest Renan】
[1823〜1892]フランスの思想家・宗教家。実証主義に立って聖書を文献学的に研究し、キリスト教の歴史科学的研究を行った。著「キリスト教起源史」など。
ル‐ナン【Le Nain】
フランスの画家の兄弟。アントワーヌ(Antoine[1588ころ〜1648])・ルイ(Louis[1593ころ〜1648])・マチュー(Mathieu[1607〜1677])の3人。農民や民衆を...
ルナール【Jules Renard】
[1864〜1910]フランスの小説家・劇作家。鋭い観察眼と独自のユーモア・詩情を特色とする。小説「にんじん」、戯曲「別れも愉(たの)し」のほか、「博物誌」「日記」など。
ルノアール【Renoir】
⇒ルノワール
ルノルマン【Henri-René Lenormand】
[1882〜1951]フランスの劇作家。フロイトの精神分析理論を応用した新しい心理劇を開拓した。作「時は夢なり」「落伍者の群れ」など。
ルノワール【Renoir】
《「ルノアール」とも》 (Pierre-Auguste 〜)[1841〜1919]フランスの画家。印象派の運動に参加。豊麗な色彩で裸婦・花・子供などを描いた。晩年は彫刻も制作。 (Jean ...
ル‐ノートル【André Le Nôtre】
[1613〜1700]フランスの造園家。フランス式庭園の大成者で、ベルサイユ宮殿の庭園を設計。
ルビッチ【Ernst Lubitsch】
[1892〜1947]米国の映画監督。ドイツ生まれ。洗練された喜劇作品を得意とし、後進に多大な影響を与えた。作「結婚哲学」「ニノチカ」「生きるべきか死ぬべきか」など。
ルビンシュタイン【Anton Grigor'evich Rubinshteyn】
[1829〜1894]ロシアのピアノ奏者・作曲家。ペテルブルグ音楽院を創設し、ロシア音楽の水準を高めるのに尽力。作品に、ピアノ曲「ヘ調のメロディ」など。ルビンシュテイン。
ルビンシュタイン【Arthur Rubinstein】
[1887〜1982]ポーランド生まれの米国のピアノ奏者。高貴・華麗な演奏で、特にショパンを得意とした。