[名]以前。かつて。
    1. 「―より、ふとお見上げ申したものの言うのでは」〈鏡花・眉かくしの霊〉

[語素]日時・年月や配列・序列を示す語の上に付いて複合語をつくり、その前の前である意を表す。先々 (せんせん) 。「前前回」「前前条」「前前年度」

中国天山南路南道の要衝にあって、前1世紀から5世紀にかけて栄えた古代オアシス国家。吐谷渾 (とよくこん) に征服された。→楼蘭 (ろうらん) 

[ト・タル][文][形動タリ]しだいに進んでいくさま。また、徐々に侵していくさま。
  • 「白雲の自然に岫 (しゅう) を出でて―たる如き心持ちで一局を了してこそ」〈漱石吾輩は猫である
[ト・タル][文][形動タリ]余すところのないさま。まったくそうであるさま。
    1. 「―たるスパルタ国の属邦にあらずと雖も」〈竜渓経国美談

[副]
  1. (あとに打消しの語や否定的な表現を伴って)まるで。少しも。「全然食欲がない」「その話は全然知らない」「スポーツは全然だめです」

  1. 残りなく。すっかり。

    1. 「結婚の問題は―僕に任せるという愛子の言葉を」〈志賀暗夜行路

  1. (俗な言い方)非常に。とても。「全然愉快だ」

[ト・タル][文][形動タリ]事が少しずつ進んでいくさま。
    1. 「砦柵 (さいさく) を構て、―と城下に逼近 (ひっきん) し」〈竜渓経国美談

[副]だんだんに。徐々に。
    1. 「―形勢を切迫させて来た」〈漱石・彼岸過迄〉

    2. 「判断が―に訓練せられ」〈西田・善の研究〉

出典:青空文庫