和船で、船体や上部構造に用いる柱状部材総称。垣立 (かきたつ) ・車立 (しゃたつ) ・大立 (おおたつ) など。立つ木。

  1. 十二支の一つで、その5番目。

  1. 方角の名。東から南へ30度の方角。東南東。

  1. 昔の時刻の名。今の午前8時ごろ、およびその後の2時間。または午前8時前後の2時間

  1. 1にあたる年や日。

  1. 陰暦3月の異称

りゅう(竜)」に同じ。

  1. 宮中小門。転じて、宮中

  1. 門。とびら。

    1. 「—は堅く閉められ」〈露伴・暴風裏花〉

[動タ五(四)]
  1. ある場所にまっすぐ縦になっている。

    1. ㋐足を伸ばしてからだを縦に支える。「通路に—・つ」

    2. ㋑草や木が地に生える。「街路樹が—・つ」

    3. ㋒長いものや高大なものが直立して位置する。「看板が—・つ」「電柱が—・つ」

    4. ㋓とがったものが突き刺さる。「とげが—・つ」「歯が—・たない」

    5. ㋔突き出た形のものが生じる。「霜柱が—・つ」

  1. 座ったり横になったりしていたものが起き上がる。また、低い位置から高く上る。

    1. ㋐身を起こす。立ち上がる。「呼ばれたら—・ちなさい」

    2. ㋑伏せていたものが起きる。「髪の毛が—・つ」「鳥肌が—・つ」

    3. ㋒《「勃つ」と当てて書くこともある》(興奮により)陰茎や乳首などが固く大きくなる。

[補説]本来」は、物事が急に起こる意。

㋓煙や蒸気などが空中に上がり漂う。「土ぼこりが—・つ」

㋔鳥や虫などが飛び上がる。

「(昆虫ガ)ブンと鼻先へ—・って来たのを」〈風葉青春

  1. 身を起こしてその場を離れる。「席を—・つ」「手洗いに—・つ」

  1. (「起つ」とも書く)決意して事を起こす。奮起する。「反対運動に—・つ」

  1. 戸や障子が閉じる。「雨戸が—・っている家」

  1. 自然界の現象作用が目立って現れる。

    1. ㋐雲・月などが空高くかかる。「虹が—・つ」「霞が—・つ」

    2. ㋑風・波などが起こる。「涼風が—・つ」「土用波が—・つ」

    1. ㋐ある立場や状況に置かれる。「先頭に—・つ」「苦境に—・つ」

    2. 重要役目地位につく。「教壇に—・つ」「証人に—・つ」「衆議院議員候補に—・つ」

    3. 高位につく。「東宮に—・つ」

    4. 目的をもってある場所に身を置く。「署名を求めて街頭に—・つ」

  1. 度合いが強くなって明らかになる。

    1. ㋐はっきり耳目に認められる。「声が—・つ」「目に—・つ」

    2. ㋑世に知れ渡る。「うわさが—・つ」「人気が—・つ」

    3. ㋒はっきり示される。「あかしが—・つ」「値が—・つ」

  1. 新しい季節が始まる。「秋—・つころのものがなしさ」

  1. 10 事物が新たに設けられる。

    1. ㋐催しなどの場が開かれる。「市 (いち) が—・つ」

    2. 理論などが新しくつくり示される。「新説が—・つ」

    3. 目標などが定まる。「予定が—・つ」「見通しが—・たない」

    4. ㋓割り算で商が成り立つ。「六を二で割ると三が—・つ」

  1. 11

    1. ㋐盛んに気泡が生じる。「泡が—・つ」

    2. ㋑湯などが沸く。「風呂が—・つ」

  1. 12 感情が激する。たかぶる。「腹が—・つ」「気が—・つ」

  1. 13 技能などがいちだんとすぐれる。「弁が—・つ」「腕の—・つ職人

  1. 14 物事が好ましい形で成り立ったり維持されたりする。

    1. 目的にかなって使用価値がある。「役に—・つ」

    2. ㋑損なわれないで保たれる。「面目が—・つ」「暮らしが—・つ」

    3. 筋道がきちんと通る。また、しっかりと成立する。「道理が—・つ」「義理が—・つ」「言い訳が—・たない」

    4. ㋓認められて世間を渡る。「小説家として—・つ」

  1. 15 乗り物などがとどまって、ある場所を占める。

    1. 「雲林院、知足院などのもとに—・てる車ども」〈・二二二〉

  1. 16 動詞の連用形のあとに付いて複合語をつくる。

    1. ㋐その状態が盛んであることを表す。「はやり—・つ選手」「湯が煮え—・つ」

    2. ㋑その動作がにわかであることを表す。「思い—・ったが吉日

[可能]たてる
[動タ下二]た(立)てる」の文語形。
[動タ五(四)]《「立つ」と同語源》建物などがつくられる。「新居が—・つ」「石碑が—・つ」
[動タ下二]た(建)てる」の文語形。
[動タ五(四)]《「立つ」と同語源》出発する。出立する。「九時の列車で—・つ」
[動タ五(四)]《「立つ」と同語源》
  1. 時が過ぎる。「日が—・つ」「いつまで—・っても帰ってこない」

  1. ろうそくや油などが燃え尽きる。

    1. 線香は、まだ半分も—・って居ない」〈菊池寛名君

[動タ五(四)]

  1. (断つ)つながっているものを切り離す。切断する。「鎖を—・つ」「糸を—・つ」

    1. ㋐(絶つ・断つ)これまで続いていた物事関係などをやめて終わりにする。つながり・縁を切る。「酒を—・つ」「消息を—・つ」「国交を—・つ」

    2. ㋑(断つ)断ちものをする。「茶を—・つ」

  1. (絶つ)終わらせる。尽きさせる。「命を—・つ」「望みが—・たれる」

  1. (断つ)道などをさえぎって通わなくする。「糧道を—・つ」「回路を—・つ」

[可能]たてる
[動タ五(四)]《「絶つ」と同語源》紙や布などを、ある寸法に切る。特に、衣服に仕立てるために型に合わせて布地を切る。「生地を—・つ」
[動タ下二]たてまつる。献上する。
  • 「神まつる月をあすとや山人のみむろのさかき今日—・ててけり」〈夫木・一六〉

出典:青空文庫

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