寺門の左右にあって、その忿怒 (ふんぬ) の形相で仏敵を払う守護神。ふつう二神一対で、一体は口を開いた阿形 (あぎょう) 、もう一体は口を閉じた吽形 (うんぎょう) とする。金剛力士。

狂言。某 (なにがし) が無一文の男を仁王に仕立てて参詣人の供物を集めるが、足の不自由な男が仁王と縁を結びたいと身体をなで回し、正体がばれる。

[動ワ五(ハ四)]《「丹 (に) 秀 (ほ) 」を活用した語で、赤色が際立つ意》
  1. よいにおいを鼻に感じる。かおりがただよう。「百合の花が—・う」「石鹸がほのかに—・う」→臭う1

  1. 鮮やかに色づく。特に、赤く色づく。また、色が美しく輝く。照り映える。「紅に—・う梅の花」「朝日に—・う山桜

  1. 内面の美しさなどがあふれ出て、生き生きと輝く。

    1. 「純な、朗らかな、恵みに—・うた相が」〈倉田愛と認識との出発

  1. おかげをこうむって、栄える。引き立てられる。

    1. 「思ひかしづかれ給へる御宿世をぞ、わが家までは—・ひ来ねど」〈少女

  1. 染め色または襲 (かさね) の色目などで、濃い色合いからしだいに薄くぼかしてある。

    1. 「五節の折着たりし黄なるより紅まで—・ひたりし紅葉どもに」〈讃岐典侍日記・下〉

[動ハ下二]美しく色を染める。
    1. 住吉 (すみのえ) の岸野の榛 (はり) に—・ふれどにほはぬ我やにほひて居らむ」〈・三八〇一〉

[動ワ五(ハ四)]《「匂う」と同語源》
  1. くさく感じる。いやなにおいがする。「ガスが—・う」「生ごみが—・う」

  1. はっきりとはわからないが、その可能性が感じられる。多く、好ましくない物事にいう。「何か魂胆が—・うぞ」

出典:青空文庫

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2023年12月