じゅんこうろかい【蓴羹鱸膾】
故郷を懐かしむ思い。望郷の念にさいなまれること。ふるさとの味。
- 注記
- 「蓴羹」は、蓴菜じゅんさいの羹あつもの(吸い物)。「鱸」は、松江鱸しょうこうろ(ヤマノカミ)のことで、「鱸膾」は、ヤマノカミの刺身。
- 故事
- 中国晋しんの時代、張翰ちょうかんは戦火が近づいてきたのを知り、ふるさと江南こうなんの蓴菜の羹と鱸の刺身の味が恋しいと言って、洛陽らくようでの職を辞して、帰郷してしまった。
- 出典
- 『晋書しんじょ』張翰ちょうかん
- 類語
- 越鳥南枝えっちょうなんし 狐死首丘こししゅきゅう 胡馬北風こばほくふう