さんしとか【三豕渡河】
文字を間違えて読んだり書いたりすること。また、似た文字を間違えること。
- 注記
- 「豕」は、豚のこと。「三豕さんし、河かわを渡わたる」と読み下す。「三豕渉河しょうか」ともいう。
- 故事
- 中国春秋時代、衛の国の史官が「己亥渡河きがいとか」(つちのといの年に、河を渡る)と書いてあるのを、「己」を「三」、「亥」を「豕」と読み、「三匹の豚が河を渡る」となった。それを聞いた子夏しかが「豚三匹という年号はない」と言ったという。
- 出典
- 『呂氏春秋りょししゅんじゅう』察伝さつでん
- 類語
- 魯魚亥豕