あいえん-きえん【合縁奇縁】
不思議なめぐり合わせの縁。人と人とが互いに気心が合うかどうかは、みな因縁いんねんという不思議な力によるものであるということ。人と人の結びつきについていうが、特に男女の間柄についていう。▽「合縁」はもと仏教語で、恩愛から起こる人と人の結びつきの意。「奇縁」は不思議なめぐり合わせの意。また、思いがけない不思議な縁の意。「愛縁機縁」「相縁機縁」とも書く。
- 句例
- 男女の仲は合縁奇縁
- 用例
- 合縁奇縁ハ見てわからず。しかるを梅屋舗うめやしきの腰掛にて。一寸ちょっと見た計ばかりで縁談沙汰ざた。<坪内逍遥・当世書生気質>