かんかん-がくがく【侃侃諤諤】
ひるまず述べて盛んに議論をするさま。議論の盛んなことの形容。また、はばかることなく直言するさま。▽「侃侃」は強くまっすぐなさま。剛直なさま。「諤諤」は、はばかることなくありのままを正しく直言するさま。「侃諤」ともいう。
きゅうしゅ-ぎょうぎ【鳩首凝議】
人々が集まり、額を寄せ合って熱心に相談すること。▽「鳩」は集める意。「鳩首」は頭を集めることで、人々が集まり額を突き合わせる意。「凝議」は熱心に議論すること。「凝」はこらす、集中する意。
ぎろん-ひゃくしゅつ【議論百出】
さまざまな意見が数多く出されて、活発に議論されること。また、そのさま。▽「百」は数が多いこと。
けんきょう-ふかい【牽強付会】
自分の都合のいいように、強引に理屈をこじつけること。▽「牽強」「付会」はともに、道理に合わないことを無理にこじつけること。「付」は「附」「傅」とも書く。
けんけん-ごうごう【喧喧囂囂】
多くの人が口やかましく騒ぐさま。また、やかましく騒ぎ立てて収拾がつかないさま。▽「喧喧」「囂囂」はともに、やかましいさま。騒がしいさま。
こうだん-ゆうべん【高談雄弁】
大いに談論すること。盛んに議論すること。「高談」は意気盛んな談論。また、あたりかまわず存分に話すこと。
こうろん-おつばく【甲論乙駁】
互いにあれこれ主張して議論がまとまらないこと。甲の人が論ずると、乙の人がそれに反対するというように議論がいろいろと出る意から。
こうろん-たくせつ【高論卓説】
普通の人では考え及ばないようなすぐれた意見や議論のこと。▽「高」は程度の非常に高いこと。「卓」は他に抜きんでてすぐれていること。
さんびゃく-だいげん【三百代言】
詭弁きべんを弄ろうすること。また、その人。また、弁護士をののしっていう語。明治時代の初期に、資格のない代言人(弁護士)をののしった語からいう。▽「三百」は銭ぜに三百文もんの意で、わずかな金額、価値の低いことを表す。「代言」は代言人で弁護士の旧称。
したさき-さんずん【舌先三寸】
口先だけの巧みな弁舌。うわべだけのうまい言葉で、心や中身が備わっていないこと。▽「舌三寸」ともいう。
しゅうぎ-いっけつ【衆議一決】
多くの人の議論や相談によって、意見がまとまり決まること。▽「衆議」は多くの人々の議論・相談。「一決」は一つにまとまり決まること。
しゅうこう-いっち【衆口一致】
多くの人の意見や評判がぴったり合うこと。▽「衆口」は多くの人の口から出る言葉。「一致」は一つになる意。
しょせつ-ふんぷん【諸説紛紛】
いろいろな意見が入り乱れて、まとまりがつかないさま。また、さまざまな憶測が乱れ飛んで、なかなか真相がつかめないさま。▽「紛紛」は入り乱れたさま。「紛紛」は「芬芬」とも書く。
せんげん-ばんご【千言万語】
非常にたくさんの言葉。また、たくさんの言葉を話すこと。さらにくどくどと言うこと。▽「千」「万」は数の多いことを示す。「言」「語」はともに言葉のこと。
そうせき-ちんりゅう【漱石枕流】
自分の失敗を認めず、屁理屈へりくつを並べて言い逃れをすること。負け惜しみの強いこと。▽「石に漱くちすすぎ流れに枕する」と常用され、夏目漱石の雅号「漱石」の由来として有名。「枕流漱石ちんりゅうそうせき」ともいう。
だんろん-ふうはつ【談論風発】
盛んに語り論ずること。▽「風発」は風が吹くような盛んな勢いであること。
ちょうちょう-はっし【丁丁発止】
激しく議論し合うさま。また、刀などで激しく音を立てて打ち合うさま。▽「丁丁」は続けて打ちたたく擬音。「発止」は堅い物どうしが打ち当たる擬音。「丁丁」は「打打」、「止」は「矢」とも書く。
ひゃっか-そうめい【百家争鳴】
いろいろな立場にある人が自由に議論をたたかわせること。多くの学者や専門家が何の遠慮もなく、自由に自説を発表し、活発に論争し合うこと。中国共産党のスローガンの一つ。▽「百家」はたくさんの学者・専門家。「争鳴」は自由、活発に論争すること。
へいかつ-りゅうちょう【平滑流暢】
なめらかで、よどみがないさま。▽「平滑」は平らでなめらかなさま。「流暢」は水などが滞ることなく流れるように、言葉がすらすら出て、よどみのないさま。
べいえん-はくべん【米塩博弁】
議論が詳細かつ多方面にわたって交わされること。また、その議論。また、些末さまつなことをくだくだと話すこと。▽「米」「塩」は、ともに細かく小さな粒であることから、非常に細かいもののたとえ。「博」は広い、多方面の意。
ほうげん-こうろん【放言高論】
思ったまま、言いたい放題に論じること。また、そのさま。▽「放言」は思ったままを言い放つこと。「高論」は声高に論ずること。また、すぐれた議論。
まんげん-ほうご【漫言放語】
口からでまかせに、勝手なことをいい散らすこと。▽「漫言」は思いつきでいう言葉。「放語」は勝手なことをいい散らすこと。「放語漫言ほうごまんげん」ともいう。
めいろん-たくせつ【名論卓説】
見識の高い立派な議論や意見のこと。▽「卓説」はすぐれた意見の意。
ゆうこう-むこう【有厚無厚】
詭弁きべんのこと。極端に厚いものは、そのものが厚いとか薄いとかいうことができないから、厚いも薄いも同じもので、もともとは、厚さという概念などないのだという詭弁。