がっしょう-れんこう【合従連衡】
その時の
利害に従って、結びついたり離れたりすること。また、その
時勢を察して、巧みにはかりごとをめぐらす
政策、特に外交政策のこと。もとは中国戦国時代、
蘇秦そしんの合従策と
張儀ちょうぎの連衡策のことをいう。▽「従」は縦
たての意。「
合従」は
南北に連なった趙
ちょう魏
ぎ韓
かん燕
えん斉
せい楚
その六国が、縦の
連合をして強国秦
しんに
対抗する策で、
蘇秦が
提唱した。「衡」は横の意。「
連衡」はこの六か国が秦とおのおの横に
同盟を結んで、国を
維持しようとした策で、
張儀の
政策。「従」は「縦」とも書く。
- 出典
- 『史記しき』孟子伝もうしでん
- 句例
- 合従連衡を繰り返す派閥政治
- 用例
- 蘇秦張儀の輩、正に四方に奔走して、あるいはその事を助け、あるいはこれを破り、合縦連衡の戦争に忙わしき世なれば、貴族といえども自みずからその身を安やすんずるを得ず。<福沢諭吉・文明論之概略>
- 類語
- 合従連横 従横之言 蘇張之弁
- 活用形
- 〈―スル〉