ぎょふのり【漁夫之利】
互いに争っているすきに、第三者が労せずしてその利益を横取りすることのたとえ。
- 注記
- 「漁夫」は、漁師のこと。
- 表記
- 「夫」は、「父」とも書く。
- 故事
- 中国戦国時代、趙ちょうが燕えんを攻めようとしたとき、燕の昭王しょうおうは燕に仕えていた蘇代そだいという人物に、攻撃を思いとどまるよう趙の恵文王けいぶんおうを説得させようとした。蘇代は恵文王に「鷸しぎと蚌どぶがいが争っているところへ漁夫がやってきて、簡単に両方とも捕らえてしまった」という話をして、今、趙と燕が争えば強国の秦しんに両国とも滅ぼされてしまうと説得した。
- 出典
- 『戦国策せんごくさく』燕えん
- 類語
- 鷸蚌之争