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漁夫之利の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典

両者が争っているすきに、第三者が骨を折らずにその利益を横取りするたとえ。▽「漁夫」は漁師。「夫」は「父」とも書く。
出典
『戦国策せんごくさく』燕策えんさく
句例
漁夫の利を得る
用例
家康にすれば双方疲労しきったところに出てきて漁夫の利を占めるつもりかもしれない。<司馬遼太郎・関ヶ原>
故事
中国戦国時代、趙ちょう国が燕えん国を攻めようとしたとき、燕の昭王しょうおうは戦になっては困ると燕に重用されていた遊説家蘇代そだいに、攻撃を思いとどまるよう趙の恵文王けいぶんおうを説得させようとした。蘇代は恵文王に「鷸しぎと蚌どぶがいが譲らず争っているところへ漁夫がやってきて、やすやすと両方とも捕らえてしまった」という寓話ぐうわを話して、今趙と燕が争えば強国の秦しんが漁夫となって、いとも簡単に両国とも取られてしまうと説得した故事から。

漁夫之利の解説 - 学研 四字熟語辞典

互いに争っているすきに、第三者が労せずしてその利益を横取りすることのたとえ。
注記
「漁夫」は、漁師のこと。
表記
「夫」は、「父」とも書く。
故事
中国戦国時代、趙ちょうが燕えんを攻めようとしたとき、燕の昭王しょうおうは燕に仕えていた蘇代そだいという人物に、攻撃を思いとどまるよう趙の恵文王けいぶんおうを説得させようとした。蘇代は恵文王に「鷸しぎと蚌どぶがいが争っているところへ漁夫がやってきて、簡単に両方とも捕らえてしまった」という話をして、今、趙と燕が争えば強国の秦しんに両国とも滅ぼされてしまうと説得した。
出典
『戦国策せんごくさく』燕えん
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